1本で4方向に対応できる信号機が宮城県にだけある? 県警に詳しく聞くと...
レア信号機、今後はどうなる?
「老朽化したものについては5年以内をめどに無くしていくつもりです」(上記担当者)
設置から30年以上経過し、鉄柱製であることから、老朽化が進んでいる。今後、当時設置されたものを撤去、あるいは更新の方向で、次のような3パターンで検討中だという。
1. 交通量が減り、信号機がなくとも制御できる交差点では信号機そのものを撤去し、一時停止の標識を取り付け。
2. 通常の信号機と同様に、交差点4隅に新たに4本設置。
3. アルミ製に切り替える。
2については、信号機の直径が細くなったからだ。当時の信号機はコンクリート製で、直径30センチと太かった。仮に上記の写真の場所に1本置いた場合、歩行者が避けるために車道に出なくてはならなかった。だが現在、鉄製に切り替わり、直径は16センチと半分近くに細くなった。そこで通常の信号機が設置できるようになったのだという。
3については、宮城県警が把握している限りでは、愛知県内で現在、アルミ製の懸垂型信号灯器に似たような物が設置されており、宮城県の方でもこれを踏襲しようというものだ。ちなみに、この愛知県内に設置されているアルミ製の懸垂型信号灯器について、Jタウンネットは4年前に「大須にある『変な信号機』の謎を追う」で取材している。
「交通量を捌くという設置当初の目的は達成され、いらないところは外す、残すところは整備していく、といったように今後取り組んでまいります」。上記担当者は、そう話した。
宮城県出身の筆者はこの形の信号機を見たことはなかったが、無くなる前に探しに行こうと思う。
