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TOKIO山口にキムタク、金正恩まで... 高知・室戸の伝統的風刺パロディ「佐喜浜俄」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.06.20 11:00
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全国津々浦々、その地域ならではのお祭りがあるものだ。お祭りというと伝統的な手法にのっとって仰々しく行うイメージもあろうが、高知県室戸市では2018年6月10日の「むろとの日」に合わせ、「神祭」をテーマとしてイベントを行った。

その中で披露されたのが、「佐喜浜俄(さきはまにわか)」なる演目。この演目、実は時事ネタなどを披露する独特のものだ。

過去にはあの「偉大なる将軍さま」も登場したとか

高知県室戸市の生涯学習課の担当者に、Jタウンネット編集部が6月19日に「佐喜浜俄」について取材したところ、

「『佐喜浜俄』は獅子舞のような、奉納のための演目の1つで、社会風刺をするというところが特徴的なものです。神社内にお祀りしているご神体を御神輿に乗せて『御旅所(おたびしょ)』までの間を往復する、『おなばれ』という儀式のあとに行われます」

と説明してくれた。佐喜浜俄は、国から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定されているといい、伝統芸能として評価を受けているものの1つだ。

室戸市では毎年10月に佐喜浜八幡宮で開かれる「佐喜浜八幡宮秋祭」で「佐喜浜俄」を披露しているという。6月10日の「むろとの日」に合わせて「俄」を披露する取り組みは、「伝統芸能を伝える取り組みがないか」との提言を受け17年からスタートしたという。

「起源については、もともと海に囲まれていて娯楽が少なかった室戸市に、大阪から『俄』の演目が入ってきた...という話を聞いたことがあります。地元の人にとっては、『年に1回くらい街の人の悪口を言う』という日として、少なくとも江戸時代から存在していたようで、時代とともに即興・社会風刺をするものとなっていったようです」

と説明してくれた。

過去の「佐喜浜俄」の様子。演じられているのは豊田真由子氏(画像は室戸市生涯教育課提供)
過去の「佐喜浜俄」の様子。演じられているのは豊田真由子氏(画像は室戸市生涯教育課提供)

高知新聞の記事によると、今年はTOKIOの元メンバーである山口達也さんらが登場したというが、以前に登場した人について聞いてみると、

「たとえば、木村拓哉さんや、金正恩氏などが登場しましたね。あくまで有名人がメインというわけではなくて、室戸の人々の行う演目の中に有名人が登場する、という形で風刺をしながらオチへ向かう、という話の流れです。ですから、結構たくさんの『有名人』が室戸にはいらしていますね」

と笑いながら話した。

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