ハイテンションの県職員が、体当たりレポート！　撮影・編集もこなす「おいでよ！ふくい」のMC主査に話を聞いた

皆さんに質問である。2016年の「47都道府県幸福度ランキング」（日本総合研究所）で、総合1位に輝いた都道府県はどこか？やっぱり首都である東京都？ナニワ大阪府？それとも、自然豊かな北海道？日本の伝統文化を有する京都府？

正解はなんと、福井県だ。そんな、知られざる魅力にあふれる県をPRするYouTubeアカウントがある。その名も、「おいでよ！ふくい」だ。はて、一体どんな魅力が福井にはあるのだろうか――。

意外にも県民の反響が大きく...

「おいでよ！ふくい」の初投稿は2016年7月20日。「福井県立恐竜博物館」に関する内容が投稿されている。この動画でパーソナリティを務めるのが、福井県広報課で主査を務める岩田早希代さん。動画ではテンション高く、元気にPRを行っている。

そんな岩田さんは、18年5月18日のJタウンネット編集部の取材に対し、

「製作費0、広告費0でやっていまして、手作りで親しみやすい動画を作成しています。企画や演出、撮影、動画の出稿など、基本的には全て1人でやっているんですよ」

と語る。「（22）最強インスタ映え！袴でまち歩き in あわら温泉」においては、あわら市役所の職員にも協力をしてもらったというが、

「店の方や町の人だとなかなか頼みづらいですが、あわら市役所の職員なら『使い倒してもいいや』と思いまして、いろいろお願いしてしまいました（笑）」

と説明してくれた。

18年5月時点で、25本の動画が投稿されているが、岩田さんが言うようにいずれも「手作り感」のある動画で、温かい雰囲気が漂う。また、Facebookのアカウントでも同様の動画を配信しており、全動画の合計再生数は23万8000回（18年4月末時点）となっている。

テーマも「越前がに」「若狭ふぐ」といったグルメ関連のものもあれば、「越前漆器」「越前和紙」といった伝統工芸品に関する動画もあったり、300年以上の歴史と伝統がある「勝山左義長まつり」といった伝統行事に関する動画もあるなど、内容は多岐にわたる。

「もともと、広報課の役割はあくまで県民に対するお知らせしかありませんでした。ただ、14年と16年に福井県が『都道府県幸福度ランキング』で総合1位を獲得したことから、この福井の魅力を県外の方にも広く、タイムリーに伝えたい、と考えまして、このような動画による広報の取り組みをスタートさせました」

と説明してくれた。そのうえで、

「現在動画に対するリアクションは県内外で半分ずつくらいです。やってみて気づいたのですが、意外にも、県内の方のリアクションの方が大きくて、『福井県ってこんな取り組みしてるんだ』『友達に教えよう』という言葉もいただいたりしています」

といい、県民にとって福井県を再発見する意味合いもあるとした。ほかにも、「いってみたい」「食べてみたい」「県庁の動画ではない」「行政の動画ではない」など、様々に反応があると説明してくれた。