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福山雅治なつかしの味「12段ソフト」を救え! 製造機故障、店主がクラウドファンディング開始

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.05.11 19:00
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「ましゃ」の愛称でお馴染み、長崎市出身の歌手・福山雅治さん(49)もかつて好んで食べたという、お好み焼きマツダ(長崎市)で販売されているアイスクリーム「12段ソフトクリーム」が製造機の不具合で作れなくなり危機を迎えている。

再び作れるようになろうと、店長の榊英憲さん(44)は修理代をクラウドファンディングで募り始めた。

そこでJタウンネット編集部は、榊さんに2018年5月11日、詳しく話を聞いた。

「夏でも白い息が出る」

クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)長崎」より
クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)長崎」より

12段アイスクリームは、その名の通り12段巻かれ、長さ27、28センチほどのロングサイズのアイスクリームだ。チョコ(320円)、バニラ(300円)、チョコとバニラのミックス(320円)の3種類が販売されている。お客からは注文時に「12段」と呼ばれ親しまれてきた。夏は多いと1日に50~80本、最大で180本売れたほど人気を呼ぶ。

40年以上前、初代店長が発明し、現在の5代目店長にまで引き継がれている。12段となった理由について、「ちょっとでも長く巻こうとしたのではないかと思います」と初代店長の発想を想像した。

12段と長く巻ける秘密は、「コンビニで売られているような柔らかい素材ではなく、少しシャーベット状で出来ているからです」と明かした。シャーベットだからか、真夏に食べても食べ終わる頃には「白い息が出る」ほどだという。

食べるタイミングは人によって異なる。お好み焼きの後に食べる人もいる一方で、店内にはテーブルが5つしかないことから、アイス単体で食べたい人には、冬以外は基本的には外で食べるようにお願いしているとのこと。

20年以上前に4代目店長が、製造機の2代目「フレーザー」(NISSEI)を導入したが、2017年末頃からモーターが壊れ、バニラ味しか作れなくなった。

業者に見積もったところ、修理代は60万円程度かかると言われた。だが修理したとしても、再びいつ壊れるかわからないことから、新品購入ができる230万円を目標に、クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)長崎」で2018年4月16日から募り始めた。

5月11日18時半時点で、約70万円ものお金が集まっている。修理代のための75万円(15万円はファーボ手数料)を第1のゴールとし、次の目標として230万円(機械購入181万円、撤去費用3万円、ファーボ手数料46万円)を目指す。ファーボ上での募金は、5月いっぱいまで。

ちなみに、この「12段」、福山雅治さんも子供の頃好んで食べていたという。初代~3代目の頃、福山さんが小中学生だった時によく食べに来ていたとのこと。大人になってからは来ていないそうだ。

今後について、榊さんは「県外からお店に来た人もいて、応援されていると感じる。仮に新品購入額に達しなくても、また募っていきたい」と意気込んでいる。

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