「千葉なのに『東京○○』」問題、都民も意外と寛容だった
東京都でも過半数が許容...?
「千葉に点在する『東京○○』、正直どう思う?」という問いかけに対しての結果が、下の円グラフだ。「ま、いいんじゃない?」は636票、59.4%、「うーん、やっぱり無理」は434票、40.6%だった。「いいんじゃない?」派がやや優勢である。
「いいんじゃない?」と答えた人の率を、各県ごとに0~40%、41~60%、61~80%、81~100%と4段階に分け、比較を試みてみた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。
色分けされた地図を見ると、「いいんじゃない?」率が81~100%の赤は、福島、栃木、山梨、福井、香川、山口、佐賀、長崎、鹿児島と、全国に分散している。とくにこれといった傾向は読み取れない。
また「いいんじゃない?」率61~80%のピンクも、北海道から大分まで広がっているが、やや東日本に多いようにも見える。北海道(64.3%)、青森(80%)、宮城(61.5%)、秋田(75%)などの東北地方、長野(77.8%)、岐阜(75%)、愛知(70%)、三重(66.7%)、富山(75%)などの中部地方は、このピンクで色分けされたエリアだ。京都(71.4%)、大阪(73.3%)と関西エリアでも「いいんじゃない?」率はけっこう高い。
もちろん地元の千葉県は「ま、いいんじゃない?」率66.7%と、ピンクのエリアだった。
一方、東京都の反応を見てみよう。総投票数598票のうち、「ま、いいんじゃない?」は352票で58.9%だった。「いいんじゃない?」率41~60%で、グリーンで色分けされている。過半数が許容しているのだ。
また茨城(59.7%)、埼玉(58.6%)、神奈川(56.3%)など、千葉県を取り囲む関東の各県もこのグリーンのエリアである。もっと手厳しい反応が出るかと思っていたが、この結果は意外だった。
西日本を見ると、滋賀(50%)、兵庫(44.4%)、岡山(50%)、広島(42.9%)、福岡(50%)などが、グリーンの地域だった。
一方、「いいんじゃない?」率の0~40%の、青に色分けされた県は、山形や新潟、奈良、和歌山、熊本、宮崎などと、かなり分散していた。
ここで再度、上の色分けされた日本地図を見ていただこう。赤、ピンク、そしてグリーンのエリアをザッと見ると、「ま、いいんじゃない?」派の存在感が改めて確認できるだろう。千葉県の施設が東京と名乗ることに関して、全国的にはかなり寛容と言えるかもしれない。
「千葉なのに、なぜ東京○○......?」、この定番ネタはこれからも生き続けることだろう。