北総線の運賃、どうして高い? その理由を聞いてみた
累積債務はあと100億円程度
北総線は、京成高砂駅(東京都葛飾区)と印旛日本医大駅(千葉県印西市)間32.3キロを27分で結ぶ。
初乗り運賃は京成高砂―新柴又間で200円、印旛日本医大―印西牧の原で310円。始発駅と終点駅同士だと830円、定期代1か月分では3万5410円かかる。
ツイッターでも、
北総線高い
— ぽんでー (@Ponde_yama) 2018年2月8日
5駅で631円って...
北総線ぞいに仕事にいったことがあるんだけど印西まで片道1000かかる
— つかりん?(歳納大好き船見さん?) (@tukaryn666Kiyoh) 2018年2月28日
高いよね
北総線やっぱり高いww
— 智華 (@06sxc05) 2018年2月26日
電車で行きたいけど北総線高いんだよなぁ
— らいちゃ (@jade_kmdr) 2018年2月25日
などと不満の声が多数あげられている。
Jタウンネット編集部は2018年3月1日、北総鉄道に運賃が高い理由について聞くと、
「建設費の高騰と、千葉ニュータウンの住民が想定よりも下回ったために運賃に転嫁している」
と話した。
北総線は1979年にI期線として、北初富―小室間が開業し、初めて運行が開始された。なお北総線の北初富駅は後に廃止され、現在は新京成電鉄のみの駅だ。
1990年にはII期線として、京成高砂―新鎌ヶ谷間が開業。この頃、地価が高騰し、物価も上昇したことから、建設費は当初予算680億円から1300億円以上にまで膨れ上がった。
また、白井市、印西市、船橋市をまたぐ千葉ニュータウンは当初34万人以上の人口を想定して作られ、北総線は住民のために建設された。しかし人口は想定を大きく下回り、現在ですら10万人に届いてなく、乗客も当初見込みより下回る状況。
しかし、累積債務は最大で400億円程度にまで上ったものの、現在は100億円程度にまで縮小している。
「返済まであとどれくらいかかるか」と聞くと、「具体的にはわからないが、あと数年程度ではないか」とのことだった。