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「どんな手を使っても、北陸新幹線を停めるんだ!」 加賀温泉が燃やす「金沢への嫉妬」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.02.20 06:00
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「金沢なんかに負けないぞ......」

PR動画は何とも重苦しい雰囲気で始まる。加賀市観光協会が地元のPRに悩んでいるところに始まり、そこに加賀市新幹線対策室室長を務める「加賀停太郎(かが・とめたろう)」という男性が登場。すると、

「加賀に、新幹線を停めるんだ」

と一言。ここから、PRのために動き出すも、加賀市中央公園の閑散とした様子などが映し出される。「金沢なんかに負けないぞ......」と、加賀氏は思いを新たにするも、想像以上に加賀市の観光資源が乏しいことに気づき......という話だ。

加賀市では、「東京2023加賀プロジェクト」と題し、北陸新幹線が加賀温泉駅に全便停車するよう、PR動画の制作や公式サイトの作成などの取り組みを行っている。公式サイトには、

「どんな手を使っても 加賀温泉駅に 新幹線を 停めるのです!」

とあり、その並々ならぬ気合いがうかがえる。また、金沢周辺に温泉地が少ないことを引き合いに、全国有数の温泉街である加賀温泉は独自性があり、また小松に空港があることから、「バランス的にも加賀温泉駅がベスト」だと主張している。市役所の建設部には「新幹線対策室」を設置するほどの力の入れようだ。

加賀市役所の首都圏戦略室担当者は、18年2月15日のJタウンネット編集部の取材に対し、

「やはり、インパクトがあって面白い動画を作らないと、見てもらえないと考えました」

と語る。当初はもっと毒のある内容だったというが、結果的には一部削除して公開に至ったという。17年8月に公開されたPR動画は、公開から2か月でYouTubeでの延べ再生数が10万回を超えるなど、大きな反響があったという。

「もともとは、加賀市のPRと観光客誘致のために作られた動画で、北陸新幹線の停車駅の運動に関係する動画ではありませんでした」

というが、コンペなどで協議した結果、最も面白い作品が今回の北陸新幹線と絡めた動画だったのだという。担当者は続けて、

「現在、第2弾も制作するべく、2018年度の予算の申請を行っています」

と語り、続編にも意欲を示した。

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