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水槽の中の魚を集めて煮込みに 水族館のまさかの試み、その名も「水族館汁」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.01.22 20:00
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水槽の魚と同じ魚介類を煮込む

1月18日に発表されたマリホ水族館のリリースによると、「マリホ水族館を食べよう」は食育ベントとして開催されるもので、水槽で展示しているのと同じ種類の魚介類を煮込んで、「マリホ水族館汁」を作るという。

さすがに水槽の魚をそのまま調理してしまうわけではないようだが、日ごろの妄想が具現化したかのようなイベント内容に、ツイッター上では

といった声も挙がっていたほか、「水族館汁」というあまり聞きなれない名前に、驚く反応も見られる。

そもそも、なぜ水族館で食育イベントを実施しようと考えたのか。Jタウンネットがマリホ水族館に狙いを確認したところ、担当者は次のように話してくれた。

「マリホ水族館は瀬戸内海の魚を展示することに力を入れており、瀬戸内水槽という展示を行っています。展示されているのは日ごろ食卓に上がるような魚なのですが、魚と食卓がリンクしない方、特にお子さんが多いように感じていました」

普段食べている魚も急に冷蔵庫に出現するわけではなく、魚が生息する海で漁をすることで初めて食卓に並ぶ。魚の生態を知ることと食べることは本来密接につながっているものであり、実際に水槽の中にいる魚を食べることで、より身近に感じられるのではないかと考えたという。我々の日ごろの妄想も、実はきちんとした「食育」だったわけだ。

瀬戸内の豊かな海を見るだけでなく食べる(画像はイメージ)
瀬戸内の豊かな海を見るだけでなく食べる(画像はイメージ)

こうしたマリホ水族館の意図はきちんと伝わっているようで、納得する投稿もあった。

そんな水族館汁の中身だが、現在瀬戸内水槽に展示されているのは「マダイ」「小イワシ(カタクチイワシ)」「ナガニシガイ(夜泣貝)」「キジハタ(アコウ)」「コブダイ」「マゴチ」「アナゴ」の7種類。瀬戸内の豊かさを感じさせる豪華な煮込みになりそうだが、気になるのはその味付けだ。

「当初は昆布と鰹節を使ったものを考えていたのですが、この2つが瀬戸内のものではなく、狙いから外れてしまいます。現在、塩だけ、みそ味にするなど試作している段階です」

イベントは水族館内ではなく、水族館のある商業施設「広島マリーナホップ」内で開催されるため入場料は必須ではない。1000人限定とのことなので、日ごろの妄想を実現したい、瀬戸内の魚の生態と味に思いをはせたいという人は是非参加してみてはどうだろう。

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