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淡路島唯一の映画館、ガルパン一挙上映 ファン「胸アツだわぁ...」

野口 博之

野口 博之

2017.12.08 11:00
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兵庫県の淡路島で唯一となる映画館「洲本オリオン」の取り組みに、映画ファンらから注目が集まっている。

人気アニメ「ガールズ&パンツァー」の上映が行われた2017年12月2日の土曜日は、朝からガルパンファンが列を作る独特の雰囲気に包まれた。

テレビアニメ一挙上映、ファンらで打ち上げも

12月9日に公開される映画「ガールズ&パンツァー最終章」を前に、兵庫県洲本市内にある洲本オリオンでは、前日まで劇場版の上映が行われることになっている。2日は、劇場版のほか、テレビアニメ全12作、BDなどの形で販売されるアニメ「これが本当のアンツィオ戦です!」が一挙上演され、ファンらが東北や九州など遠方からも訪れた。劇場前には、ガルパンアニメを車体に描いた「痛車」なども止まり、夜まで熱気があふれた。上映後には、ファンらの間で打ち上げも行われたほどだ。

洲本オリオン(At by Atさん撮影、Wikimedia Commonsから)
洲本オリオン(At by Atさん撮影、Wikimedia Commonsから)

洲本オリオンは、80年ほど前に人形浄瑠璃を上演する芝居小屋としてスタートし、終戦後の1951年から洋画を上映する映画館に衣替えした。淡路島にいくつかある映画館として栄えたが、次第に映画館の数が減って、最後の存在になっていた。

2013年には休館となったが、14年になって、地元出身の映画好きで作ったグループ「島の映画やさん」の協力で、名作映画などの上映会を不定期に開くようになった。16年に休館を取り下げ、17年5月には淡路島短編映画祭も開いた。現在は、映画上映のほか、コンサートやイベントを行う貸しホールとしても営業している。

ガルパンについては、16年も何度か上映会を行っており、一挙上映のときにはファンらが集結している。

その取り組みは、高く評価されており、ツイッター上で、今回もファンらから絶賛の書き込みが相次いでいる。

地元出身の映画好きグループが上映会に協力

「島の映画やさん」代表で会社員の山口賀生さん(34)は、淡路島出身で現在は大阪市内に住んでいるが、今回の上映をPRして盛り上げるために初日に訪れ、ファンらとの打ち上げにも参加した。山口さんは12月7日、「遠方から多くの人に来てもらって、とても好評でした。地元で映画文化を振興するため、今後もいい作品があれば企画を持ち込んでプロデュースに加わりたい」とJタウンネットの取材に答えた。

洲本オリオン代表の野口仁さん(51)は、「ネットの盛り上がりで、映画館の認知度が上がったとしたらうれしいですね。文化の灯を守るために、今後も様々な上映会をやっていきたいと思っています」と話している。

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