青森は「隠れたイケメン県」? 地元男子を起用した県PR動画が「萌える」
青森県のPR動画に登場するイケメン男子たちが、「萌える」「可愛い」とツイッター上などで反響を呼んでいる。
階段を上り始めると、上の方から「お~い」と呼びかける声がする。見ると、青年が右手を上げて「こっちこっち」と誘っている。
「そんなに見ないでよ...」「こういうの、好き」
「見せたいものがあるんだ」。青年は右手を差し出すとこう告げ、左手で目隠しする。「せーの!」との合図で青年が手を離すと、展望台から十和田湖が眼前に広がる。すると、青年は笑みを浮かべて......。
これは、PR動画の1つで、青年が架空の女性とデートしながら十和田八幡平国立公園を案内するという設定のものだ。
PR動画「青森 キュンする、イッピン。」は、ユーチューブ上で10種類そろえる予定で、2017年11月15日現在で8本が見られる。青森自慢の観光地や特産物などを「青森きらりイッピン」と名付けて紹介する一環で、残りの2動画は、12月中旬に公開予定になっている。
青森は「隠れたイケメン県」と動画でうたっており、案内役が、「なまっこ男子」という地元のイケメンたちだ。なまっことは、青森の南部弁で「おどけた、お調子者」を指す。
動画ごとにタイプの違うイケメンが登場しており、素朴な方言を交えながら、ユネスコ無形文化遺産の八戸三社大祭、甘酸っぱい青森りんごシードルなどを案内する。「そんなに見ないでよ...」「こういうの、好き」とささやきながら、手をつないだり、食べさせたり、女性がドキッとするようなシチュエーションが盛りだくさんとなっている。
「若い女性に見てもらい、その情報発信に期待した」
10動画のうち、十和田八幡平国立公園のものと、あおもりカシスを紹介するものに人気があるようで、11月15日夕現在でそれぞれ1000回前後再生されている。また、10本を編集して一気に見られるダイジェスト版もユーチューブ上で公開されており、2500回以上再生されている。
青森県の広報広聴課は15日、PR動画を作った理由について、Jタウンネットの取材にこう説明した。
「青森は、りんごのイメージが強いですが、こんないいところがありますよと全国の人たちに訴えたいと思っています。特に、若い女性に見てもらい、その情報発信力に期待したいと考えて動画を作りました」
イケメンたちについては、役所のネットワークを使い、地元で好青年がいないか声をかけて探したという。年齢は20代~30代前半で、大学生や社会人だそうだ。
動画の手応えについては、「タレントを使っておらず、地味な内容になっていますが、再生回数などはそれなりの数字だと思っています」と話している。
なお、2018年3月には女子版も公開予定だといい、印象のいい清楚な女性を選んでいるとしている。