「西郷どん」の鹿児島 vs 「ラブライブ」の沼津、それとも...　「博物館キャラ」のトップ争い、接戦続く

今年も「ゆるキャラグランプリ」の熱い戦いが始まった。そんななか、各地のミュージアムに所属するキャラクターたちが、熾烈な争いをしていることは、ご存じだろうか。その名も「ミュージアムキャラクターアワード2017」。ミュージアム情報サイト「インターネットミュージアム」による企画で、投票終了まで1週間を切り、ラストスパートがかかっている。

2017年9月7日18時時点のトップは、鹿児島市維新ふるさと館の「たか＆とし」（4971票、以下同時点）。2位には静岡県沼津市、あわしまマリンパークの「淡島うみね」（4452票）が入っている。3位の茨城県近代美術館「きんびー」（2331票）以下に差を付けて、ほぼ「たか＆とし」と「淡島うみね」の首位争いと言える状態だ。

全37キャラクターがエントリー

2010年スタートの「ミュージアムキャラクターアワード」では、全国の博物館や美術館、科学館、動物園、水族館、植物園などから、自薦・他薦で「ミュージアムで愛されているキャラクター」を募集し、インターネットミュージアムのサイト上で投票（ひとり1日1票まで）を受け付ける。最終的に1位となった館は、表彰される。

現在首位の「たか＆とし」は、どこか漫才コンビを思い起こさせるネーミングだが、鹿児島を代表する偉人、西郷隆盛（たか）と、大久保利通（とし）がモチーフだ。18年は、明治維新150周年と同時に、NHK大河ドラマ「西郷どん（せごどん）」も放映される。いま追い風が吹いているコンビと言えるだろう。

追う「淡島うみね」は、性別が「雌雄同体」のキャラ。趣味はウミウシの観察と、海グッズの収集だという。彼女（？）の有力な支持基盤は、「ラブライバー」と呼ばれる「ラブライブ！サンシャイン！！」のファンたち。同作品が沼津を舞台にしていることから、あわしまマリンパークを応援しようと、票を投じる人が多いようだ。

17年のアワードには「たか＆とし」「淡島うみね」をはじめ、全37キャラクターがエントリーしている。投票は9月14日15時まで。