前橋市「マンホールのふた売ります!」 1枚3000円、愛好者が殺到
2017.08.31 20:00
8月1日から全国で初めてふたを販売
「人気が集中しているふたは、いくつかあります。中には、20人以上もが申し込んでいるのもありましたね」
市水道局経営企画課は2017年8月30日、応募状況について取材にこう明かした。
前橋市では、下水道事業に親しみを持ってもらおうと、8月1日から全国で初めてふたの販売に乗り出した。収益目的ではないとして入札は行わず、転売禁止を応募条件にして、1枚3000円(税込)で売り出している。新品は約6万円で、これまで不用なふたはリサイクル業者が1000円ほどで買い取っていた。
ふたは、1983~2012年ぐらいに製造され、年代ごとにデザインが大きく3種類に分かれている。
経営企画課によると、中心に市章が刻まれたふたが最も古い。次は、市の花であるバラがいくつも彫られたふたで、車の滑り止めとして小さな突起がたくさん付いているふたが最も新しい種類だそうだ。裏側は、ほとんどが「井」の形に鋳造されていたが、放射状の形も2つある。いずれも鉄製で、直径は約60センチあり、重さは約40キロとなっている。
ふたの状態は、使い古したものだけに、ほとんどにさびや傷が入っている。全体が赤くさびているものから、補修スプレーをかけて黒く色つやがでたものまで様々だ。