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夜空を見上げて、県庁前で乾杯! 群馬県の初イベントが大盛況

野口 博之

野口 博之

2017.08.11 17:00
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「芝生に腰を下ろし、夜空を見上げながら乾杯しましょう!」。群馬県庁(前橋市)前の「県民広場」で、こう銘打った珍しいナイトイベントが初めて行われた。

「家族連れから、県庁周辺にお勤めの方や近所のお年寄りまで、会場に来られていました。『おしゃれでいい』と評価もしていただきました」

2017年8月9日夕開催のこのイベントを企画した1人の群馬県商政課係長の宮下智さん(45)は、Jタウンネットの取材に対し、こう語った。

1000人以上が参加し、芝生に寝転んだりして楽しむ

県庁前広場で行われたイベント(以下、群馬県提供、(株)Kiraba撮影)

県庁前広場で行われたイベント(以下、群馬県提供、(株)Kiraba撮影)

イベントは、「県庁前ナイトマルシェ」と名付けられ、この日の17~20時にキャンドルを灯して行われた。芝生(GREEN)に集まり、それぞれ思い思いに根(base)を張って、のんびり夏の長い夜を楽しむという趣旨から、「base on the GREEN」とも名付けられている。

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イベントは、普段あまり使われていない公共空間を有効活用する社会実験の1つとして、県庁の若手職員6人が民間の街づくりグループの協力を得て企画した。入場無料で、子供も参加可能にした。

当日は、ワゴン車やテントによる屋台が10店ほど出店し、パスタやお酒などの食事から肩こりエクササイズ、キーホルダー作りといったコーナーまであった。また、県内のシンガーソングライターら5人がギター生演奏なども次々に披露した。イベントには、1000人以上が参加し、広がる芝生の上にレジャーシートを敷き、寝転んだり、星空を見上げたりして、思い思いに過ごしていた。

「こんな機会が無いと、県庁なんて訪れない」

参加者がイベントを楽しむ様子は、ツイッター上で次々に投稿されている。

県商政課によると、参加者からは、キャンドルを灯したイベントについて「素敵で雰囲気がいい」といった声が寄せられた。また、音楽の生演奏が次々に行われたことから、「ずっと聴いて、そこにいたい」と感激する人もいた。

「県庁前で空を見上げながらビールを飲んで、『最高の気分』といった声もありました。県庁前では、芝生広場があるのは珍しく、ナイトイベントもほかではあまり聞いたことがないですね」(宮下智さん)

名前は「県民広場」となっているものの、普段は、犬の散歩で近所の人が来たり、小学校の社会科見学で昼に弁当を食べたり、といったぐらいにしか使われていないそうだ。

18年以降もイベントを行うかについては、未定だという。今回は、予算ゼロで行い、出店料も取っていないというが、もし次回行うとすれば、出店料を取るなどして歳入増につなげたいとしている。

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