古墳にコーフン協会会長「まりこふん」さんに、その古墳愛を語ってもらった
古墳へのハードルを下げたい
古墳を巡るようになると、もっといろんな人に古墳を紹介するイベントを考えるようになり、2013年に「古墳にコーフン協会」を設立。古墳に興味を持った若い世代の入り口となる場所、「0から1にする」というテーマのもと活動し、現在は会員300人ほどまで成長した。
「元々はお城好き、鉄道ファンだったという人からも古墳好きになってくれるようになりました。城好きの方は古墳の石垣の積み方の技術から、鉄道ファンの方は駅近古墳を探したりと、それぞれが違う視点から楽しんでいます」
会員同士の横のつながりも強くなり、メンバーが「野良古墳」と呼ぶ、マイナーな古墳巡りに出かけたりすることもあるという。
また、まりこふんさんは、協会をあくまで古墳をゆるく楽しめるような入口として続けていきたいと語る。
というのも、古墳シンガーとして活動を始めた時期は、初心者向けの解説本などは皆無だった、という苦い思い出があるからだ。
そんなかつての自分のように、新たに古墳にも興味を持った人がこの世界に入りやすいようにと、手に取りやすく読みやすい本も数冊出版した。
また、入門書だけでなくグッズも皆無だったのだが、現在ではバッグ、クッション、シャツやアクセサリーなど豊富なラインナップがあり、「非常に満足」しているという。
更には、はとバスと共同で古墳を巡るバスツアーも定期的に開催している。
後編では、まりこふんさんに、このゴールデンウィークに行くべき関東近郊の古墳を聞いてみた。(※後編:「古墳シンガー『まりこふん』さん直伝! ゴールデンウィークに行くべき関東近郊の古墳」へ続く)