阿佐ヶ谷で50年! 地元に愛された本屋「書原」ついに閉店...今までありがとう
「靴流通センター」の本社も入居
店頭の張り紙によると、書原阿佐ヶ谷店は1967年オープン。入居する「芝萬ビル」の竣工も同年で、今年で築50年を迎える。ボウリング場を経て、アニメ制作会社「マッドハウス」が居を構えたこともあり、アニメーターにも愛された書店だった。
この建物には、いまも「チヨダ」が本社を構えている。会社名だけ聞くと「?」となる人も多いだろうが、あの「東京靴流通センター」を運営する東証1部上場企業だ。階下には、阿佐ヶ谷店も入っている。青梅街道からは、階段をのぼって入店するのだが、チヨダ公式サイトによると、ここは「1階」らしい。なお、その奥にあった書原は「中1階」だという。
ツイッターには、店をよく利用していた人々から、惜しむ声が出ている。
阿佐ヶ谷の書店「書原」が本日閉店。行ってきた。何もかも懐かしい。棚の配置は、基本、昔から変わっていない。混沌とした店内が魅力で、買うつもりがなかった本を何冊つかまされたことか。 pic.twitter.com/XRe23jqlTL
— 三本杉陸橋 (@3bonsugi_r) 2017年2月19日
明日閉店の南阿佐ヶ谷の書原に行って来ました。東京靴流通センター、ミニストップの入ったあのビルは14年前と変わりませんし、店舗も昔のままでした。あまりみない書籍や、本棚の間の狭い通路とか、夜遅くまでやっていたのでよく入り浸ってました・・・明日、閉店です。ありがとうございました。 pic.twitter.com/CO7lKATGU7
— 司馬@静岡AFVの会2017参加予定 (@Ryotamochi) 2017年2月18日
2012年の特撮映画「巨神兵東京に現わる」では、このビルをモデルにしたと思われる建物が、巨神兵に破壊されている。杉並出身の記者は、「あっ、あのビルだ!」と驚きつつ、地元が映っている感動と、見慣れた景色が破壊される悲しさをないまぜにしながら、興奮した記憶がある。
建物の階数こそ違ったが、記者が「あそこだ!」と思った根拠は、灰色のビル壁面と、下層階の赤い看板(東京靴流通センター)、そして斜め前の歩道橋だった。なお歩道橋は、2013年に撤去済み。まもなくビルそのものも姿を消す。
なお、阿佐ヶ谷店は閉店したが、つつじヶ丘店(東京都調布市)などの「書原」は、引き続き営業している。