「震災前より福島県が魅力的なまちになるように」...復旧・復興を支える2人の若者の思い
東日本大震災からもうすぐ6年。福島県は「ふくしまから はじめよう。」のスローガンのもと、福島の今を知る動画スペシャルサイト"FUKUSHIMA NOW"で県の「魅力」と「今」を伝えている。被災地の状況を伝える報道が少なくなってきた昨今も、元気と復興に向けた前向きな姿を発信している。
被災地のいま
2016年11月に公開された動画「復興の浜へ ―津波被災地のいま―」では、津波と地震で大きな被害を受けた浜通り地方沿岸部で復旧・復興が進む今の姿を、ドローンなどの映像で見せながら伝えている。
動画では、現場から被災地の再建を支える、福島の復旧・復興を担う二人の県職員のコメントとともに復旧の様子を確認することができる。
福島県入庁4年目の土木部技師・鈴木智子さんはいわき市出身。「ふるさとの復興に携わりたい」と福島県への就職を決めた。現在は被災した土木施設工事の現場監督に携わり、福島の復旧・復興を支えている。
「東日本大震災みたいな同じ被害がないようなまちづくりをしています。震災前より福島県が魅力的なまちになるように頑張りたいです」
福耕(ふっこう)支援隊・彌田雄太さんは福島の農業土木の復旧工事のサポートをするため、大分県から派遣された。彌田さんをはじめ今も20人ほどが、沿岸部の農地などの復旧・復興のために尽力している。
「単に復旧だけでなくて、地元農家の方に以前使っていた田んぼよりもさらにいい条件で田んぼを使っていただきたい」
津波で甚大な被害を受けた浜通り沿岸の公共土木施設の復旧工事は、平成28年9月末現在で79%達成。帰還困難地域を除いて、平成31年度末までの復旧完了を目指し、今も工事が進められている。
津波で変わり果てた沿岸部の農地も平成28年9月末現在、73%の復旧を達成。避難指示が出された地域を除き、平成32年度末までに農地の復旧完了を目指して工事が進められている。(企画編集・Jタウンネット)