どーして?同じ県立高校なのに、入学準備に「10万円」の差
[めんたいワイド- 福岡放送] 2016年11月10日放送の「メンタイLIVE!」のコーナーでは、福岡県立高校の「学校指定品購入費」について取り上げました。福岡県教育委員会が調べたところによると、同じ福岡県立高校で、入学時に購入する学校指定品購入費に10万円の差があることが分かりました。

全日制・男性で比較したところ、金額が1番高いのは、行橋高校で10万2930円。1番安いのは、修猷館高校で3900円でした。同じ県立高校でどうしてこの差があるのか、そこには指定品の数に差があることが分かりました。
指定費が少ないと「かえってお金が...」
修猷館高校の場合、学校から指定されているものは体育館シューズのみ。制服は学ランのため、中学時代に使っていたもののボタンを変えて使用してもよいというふうになっています。一方の行橋高校は、制服などを含め18品購入が必要なため、金額が高くなっています。高校は中学のように全校が同じ制服ではないため、金額が一定になっていないことも理由の1つに上げられています。
とはいえ、指定品が少ない学校はお金がかからないかというと、そうではありません。実際に修猷館OBの話を聞くと、驚きの声がありました。
「格好いい靴を買ったり、ブランドものの白シャツにしたり学生同士で張り合っていたので、かえってお金がかかった」
指定品がないため、他の人と差別化を図るためにブランド物を使っていた人も多かったそうです。
ちなみに、指定品が多い学校に通う人の中には、コミュニティーを作ってOBや、引っ越しをする人の指定品を譲り受けるなどして、少しでも無駄のないようにと工夫をされていることもあるそうです。
最近、県立高校でも制服をブランドものにしているところも多いと聞きました。また、私が学生の頃はコートや制服など近くの高校とほぼ同じ(ネクタイの色が違うくらい)だったので、差もありませんでした。指定品がなければブランド物を購入しなければいけない、指定品が多くてもお金がかかる。最近の高校生はお金がかかると聞きますが、実際に金額にすると大きいなと感じました。(ライター:ぴよこ)