能登には「主人がお茶を入れる」風習がある
2016.11.19 07:02
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年11月7日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「能登では主人がお茶を入れる」ことを調べていました。普通ならばお茶を出すのは、奥さんの役割のイメージがありますが、能登では男の人が入れるようです。
「能登のとと楽」という言葉があるように、能登は男性が楽をする風習があります。七尾などでインタビューしてみても「お茶を入れるのは、妻」という意見がありました。しかし、旧家では、ご主人さんがお茶を入れてくれる家庭が多いそうです。
茶道のおもてなしの作法
旧家が多い輪島をたずねてみると、やはりご主人さんがお茶を入れてくださいました。本格的に湯呑をお湯で温めたり、濃さが均一になるように少しずつ回し入れたりしてくれます。一説には、七尾城主の畠山氏が茶道を能登中に広めたことが始まりだと言われています。畠山氏は、京都から茶人の円山梅雪を呼び寄せました。
梅雪は茶を体系化したと言われる人で、僧侶に対して、お仏壇を開けてお供えをする前に、必ずお茶を供える習慣を勧めたそうです。そこから、毎朝のお供えの前にお茶を入れる習慣が男性に付き、明治以降の女性教育にも作法として取り入れられて広まっていきました。
男性がお茶を入れる。能登の素敵な習慣ですよね。(ライター:りえ160)