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はだしのゲン作者描く『広島カープ誕生物語』は、今だから読みたい名作!

竹内 翔

竹内 翔

2016.09.12 17:00
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「カープきちがい」たちの熱い生き様

タイトルが『広島カープ誕生物語』なので、カープ草創期に活躍した選手や関係者が主人公かな? と思うかもしれないが、そうではない。なにしろ、

「一九四五年八月六日 広島市に原子爆弾が投下され 人も建物もすべてが破壊され無となり 日本の長い戦争の歴史がおわった」

表紙を開くと、いきなり飛び込んでくるのは、原爆のキノコ雲なのだから。

そう、本作は、廃墟の中から立ち上がり、たくましく生きる広島人=「カープきちがい(原文ママ)」たちの生きざまを、カープとのかかわりを中心に描いた作品なのである。

カープの屋内練習場前には、本作をモチーフとしたブロンズ像が立っている(HKT3012さん撮影、Wikimedia Commonsより)
カープの屋内練習場前には、本作をモチーフとしたブロンズ像が立っている(HKT3012さん撮影、Wikimedia Commonsより)

――と書くと、ちょっととっつきにくいと思われるかもしれないが、主な舞台が戦後の平和な時代な分、「中沢節」をむしろ存分に楽しめる。

「シゴウしたるぞ!」「審判を殺せー」
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