みんな、漫画&アニメの実写化の何がそんなにイヤなの?
アニメの実写化はよくある話だが、その多くは評判がよくない。そしてそのような状況もあってか、アニメや原作のファンはその実写化に反対することが多いようだ。コミュニティーアプリ「アンサー」にスポットを立ち上げた男性は「アニメの実写化で怒るやつ正直気持ち悪いです」とこれを批判する。
彼が言うには実写化した作品とアニメは違う作品として見ればよく、実写化を期にアニメの視聴者が増えたり、原作に触れる人の数が増えるのでいいのではないかというのだ。これを良しとしないコメントはこのスポットにも多く投稿される。さて、あなたは「アニメの実写化」に賛成? それとも反対?
「アニメの実写化で怒るやつ正直気持ち悪いです」
この主のコメントにカチンと来た方も多いのではないだろうか。何を隠そう、筆者もその一人だ。「気持ち悪いっていうやつが気持ち悪いんだぞ!」と子供みたいな反論をしたくなる気持ちは置いといて......、これには、スポット参加者からも「お前実写化ドラゴンボールみた? ひどいぞ」「怒るのも無理ないよ 出来が酷いんだし」などと反論。主としては実写化するしないは作者の許可も得ているのでどちらでもいい、ただ、それをわざわざ怒る必要はないという趣旨であったようだ。別の作品として見ればよいのではないかと。
しかし、アンチ実写化にとって状況はそれほど簡単なものではない。タイトルなどを同じとするものが実写化され評判が落ちてしまうことが、ファンとしてはつらいのだという。実写化の失敗例は挙げればきりがないくらいだそうだ。確かに「ドラゴンボール」はやばい。実写化というレベルとも言えないという感覚で「別の作品」である。
ファンが実写化で怒る本当の理由は......
実写化の評判が悪いということは認めたうえで、主はそれが原作の内容や売り上げに影響を及ぼさないという点で、実写化に怒りを感じるのはおかしいと反論する。それは主の言うとおりである。しかし、それが問題ではないのだ。そうやって実写化で作品の評判が落ちることがファンとしては我慢できないのだ。
「実写化でその作品を知る。実写化は酷かったが、世間で原作の漫画やアニメ、小説の評判はいいし、ちょっと見てみよっかなーってな感じでファンになっちゃう可能性もーなくはない」と主は言うが、その可能性は低く、逆に実写化で世間から注目を浴びて「面白くない」という烙印を押される可能性の方が高い。それゆえ多くのファンは評判が落ちるとしか思えない実写化に反対するのだ。そして、何よりもファンが実写化にキレる要因は実写化によって利益を得ようとする放送局の姿勢のようである。作品を真に愛するファンたちは、作品を金儲けの道具としてしか考えないことにこそ怒りを感じるのである。
でも「力」のない我々には「アニメ見て昼寝しよ」「俺もアニメみて寝よ」というようにふて寝するしかない。「スラムダンク」の実写化の前に誰かこの流れを止めてくれ......。(ライター:ファエマ)