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どう見てもざるそば! でもモンブラン! 広島の仰天「そっくりスイーツ」に聞いた

松葉 純一

松葉 純一

2016.06.21 06:00
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そばのように見えますが、実は......?

冒頭のツイートには、続いて下のツイートが投稿されている。

「ケーキだった」というコメントが添えられている。よく見ると、なるほど白いクリームとスポンジケーキのようなものが......。このツイートには2万を超えるリツイートがあり、今も拡散中だ。

ざるそばのようなケーキを作っているのは、広島県福山市にある菓子店「虎屋本舗」だ。Jタウンネット編集部は電話で話を聞いてみた。

電話に出てくれたのは、広報担当の取締役・高田海道さん。「本物そっくりスイーツというシリーズの商品で、そばのように見えますが、実はモンブランです」と高田さんは語る。スポンジケーキの上に生クリームとマロンクリームがのせられている。

「海苔のように見えるのは、チョコレートです」と高田さん。大きさは直径約15センチ、商品名は「ざるそばそっくりのモンブラン」だ。ざるそばが美味しく感じられる夏場の季節限定商品で、5月から10月に販売されている。

ざるそばそっくりのモンブラン(画像提供:虎屋本舗)
ざるそばそっくりのモンブラン(画像提供:虎屋本舗)

「本物そっくりスイーツ」のそもそものきっかけは、今から10数年前だ。「社長と工場長がたこ焼きを夜食に食べていたときに、そのたこ焼きがシュークリームに見えたそうです」と高田さんは話す。翌日、試作品を作ってみたところ、イメージどおりのものが出来上がり、商品開発はスムーズに進んだ。発売するやいなや大ヒットで、今では福山市の名物と言われることも......。

たこ焼きにしか見えないシュークリーム(画像提供:虎屋本舗)
たこ焼きにしか見えないシュークリーム(画像提供:虎屋本舗)

以来、「本物そっくりスイーツ」シリーズはさまざまな試作が試みられ、現在10種類以上販売されている。お土産や、誕生日などの記念品として、大人気だという。「例えば父の日のプレゼントとして、お求めになる方も多いです」と高田さん。「土用の丑の日には、うな重そっくりのミルフィーユという商品も喜ばれますね」とのこと。

「虎屋本舗」は創業400年を誇る老舗である。もっとも売れ筋の定番商品は「どら焼き」だというが、「伝統を守りながらも、新しいお菓子の形を探って、絶えずチャレンジしていくことが重要だと考えています」と、高田さんは話してくれた。

「本物そっくりスイーツ」は広島県内の直営店で販売されているほか、同社ウェブサイトからオンラインで購入できる。

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