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元祖なき今も、DNAは受け継がれ... 「自分の血肉」になるタコライス

河原 良成

河原 良成

2016.04.30 11:00
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閉店の理由は...

さて、ここまで人気のあった「パーラー千里」が系列店を残して、自ら閉店したのはなぜだろうか。琉球新報2015年7月16日の記事によれば、最大の理由は「人員不足」。末期は週4日しか開けられず、系列店や工場にも人手をさくことを考え、「スタッフに負担をかけるのなら閉店もやむなし」となった。なるほど、儀保さんのスタッフへの心遣いが理由だったようだ。

同じ記事には、2007年に金武町で行われたタコライス早食い大会の優勝者による、興味深い言葉が引用されている。

「店がなくなっても、パーラー千里のタコライスが自分の血や肉になっていることを考えると寂しくない」

キングタコスでタコライスを食べる限り、タコライスが血肉となり、永遠に儀保さんの優しさも忘れずにいれるというわけだ。

是非、沖縄にお越しの際には、この血肉になるタコライスを試されることをお勧めします。

河原良成

今回の筆者:河原良成

世界数か国で生活した後に、40代で二児の父親となる。子育てのため沖縄に移住。現在、好きを仕事にするため、マリーン事業「沖縄サーフガイド」を営んでいる。
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