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「何もできなかった。家の中のものが『飛んだ』」 熊本地震、住民が語った「今までにない」揺れの瞬間

竹内 翔

竹内 翔

2016.04.15 16:22
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3分おきくらいに震度4クラスの余震、昨日は眠れず

幸い、森さんや周囲の人たちにケガなどはなく、マンションも比較的新しいこともあって、建物自体には目立った被害は出ていない。近隣住民たちも、自主的に避難場所に指定されている広場に集合するなど、落ち着いた対応を見せる人が多いという。

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電気やガスなどのライフラインも一帯では正常だが、熊本市内から一歩出て、益城町などに入ると、15日昼時点でも信号機が消灯するなど、復旧にいたっていない。道などもあちこち隆起しており、車で走るのが困難なところもある。

難儀なのは、余震の多さだ。

「昨夜は2度ほど大きな余震がありましたが、その間にも、3分おきくらいで震度4クラスの揺れが続きました。さすがに1~2時間したら慣れましたが、目が覚めてしまうので、昨日は眠れませんでした」

一夜明けた15日昼の時点でも、「ここ1時間に3回は揺れている」(森さん)だけに、倒れてしまった家具は、いまだ手つかずのまま放置している状況だ。

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