「隣の派遣社員が毎日独り言で職場のグチ...聞いてるこっちまで鬱になる」(東京都・30代男性)
シェアハウスなので、少々の物音はしょうがないけど...
今から3年ほど前、首都圏のとあるシェアハウスで1年ほど暮らしていたころの話です。
その物件はシェアハウスとは言っても、いわゆる「テラスハウス」的なおしゃれなものではなく、1人が1つの個室を使う、格安のマンスリーマンションに近いような物件でした。ですので住民同士の付き合いもあまりなく、また入れ替わりも激しかったのですが、1人だけ、どうにも困った同居人がいたのです。
私の隣の部屋に越してきたその人は、私と同年代の男性です(以下、Aさん)。見るからにおとなしめの人で、最初にあいさつをして以来、直接話したことはほとんどありません。ただ、派遣社員として近所の会社で働いている、ということだけは聞いていました。
さて、私の住んでいた部屋ですが、個室で区切っているとはいえ、防音はほとんどなく、隣の物音などはかなりモロに聞こえていました。まあ家賃が家賃ですし、そのあたりは割り切っていたつもりだったのですが、Aさんが引っ越してきて間もなく、その部屋から、
「あの野郎......年下のくせに......ちくしょう......」
といった声が漏れ聞こえてくるようになりました。