鹿児島のオタクを支えた本屋「ひょうたん書店」突然の閉店...駆け付けた客からは涙も
2016年2月14日、鹿児島市のコミック専門店「ひょうたん書店」が突然閉店し、地元のアニメ・コミックファンに衝撃が広がっている。
2月13日夕刻、次のようなツイートが同書店の公式アカウントから投稿され、注目を集めた。
お客様へ
— 鹿児島のコミック専門店 ひょうたん書店 (@hyoutansyoten) 2016, 2月 13
今から皆様へお伝えすることはきっと
受け入れられないことだと思います。
手が震えてます
沢山の写真見て頂けましたでしょうか?
日頃より当店をご利用いただきまして
誠にありがとうございます。
この度、弊社取引取次会社の自主廃業
に伴い、今後の店舗営業が
困難と判断し
急遽2月14日日曜日をもちまして
— 鹿児島のコミック専門店 ひょうたん書店 (@hyoutansyoten) 2016, 2月 13
閉店とさせていただくことと
なりました。
突然の出来事で長きに渡りご利用
いただきましたお客様方に
直接お伝えする事が出来ない
状況はとても心苦しいのですが
たくさんのご迷惑をお掛けする事を
深くお詫び申し上げます。
30年間、当店を支え、ご利用
— 鹿児島のコミック専門店 ひょうたん書店 (@hyoutansyoten) 2016, 2月 13
いただきましたお客様
お一人お一人に深く
感謝しております。
本当にありがとうございました。
何かの機会で再び皆様と出会う機会が
あればと願いつつ今後は通販業務を
メインに「ひょうたん」という
会社の存続をしてまいります。
このツイートが発信されたのが13日、閉店が14日というから、まさに突然の閉店だ。いったいどうしたというのだろう?
鹿児島のアニメ放送はどうなるんだ
ひょうたん書店は1986年鹿児島市に創業。当初は普通の書店だったが、1997年にコミック専門店に転身した。他の書店では取り扱わないマニア向けの本を集めた、ユニークな品揃えが特徴だったとのこと。
『新世紀エヴァンゲリオン』を鹿児島県で放送してもらえるよう地元テレビ局にかけあうため、署名活動を展開したというエピソードもある。深夜のアニメ番組の提供も行っていた。「鹿児島のアニメ放送はどうなるんだ」と、心配する人もいる。こんな声が寄せられている。
夜勤明けで、今までお世話になったひょうたん書店に最後?の買い物に行ってきました~(T△T)
— おっちぃ~ (@oti0429) 2016, 2月 13
何十年もお世話になったから、レジの店員さんに涙腺が崩壊しているところを見られた~(T△T) pic.twitter.com/fO48PyQbkm
最後の買い物に行った人は、涙腺が崩壊したという。
ひょうたん書店がなくなったら鹿児島のアニメ放送はどうなるんだ。
— お使いのドmかとーは最新ですか? (@IVIkato) 2016, 2月 13
ひょうたん書店閉店凄くショックだ......大⑨州のパンフはひょうたんでしか買えなかったし最近TRPGにハマってダイスなんかも買ったしお勧めの面白い漫画色々見つけたし......ひたすら辛い;
— トキノ (@tokino1021) 2016, 2月 13
ソフマップ(中央駅のビックカメラの一角)は同人扱ってなかった気がする。
— 和今/セサミ@這い寄る飯テロ (@Wakkon39) 2016, 2月 13
男性向け同人がひょうたん書店で女性向け同人がアニメイトだから......大変だ、オタク(♂)の皆さんが死んでしまう
『血のヴァレンタイン』と呼ばずして...
取次会社とは、出版取次業・太洋社のことと思われる。同社は今年2月5日、自主廃業の準備に入ったと伝えられている(参照:出版取次、「コミックの太洋社」が自主廃業へ)
今までありがとう
— CAUTION77 (@CAUTION78) 2016, 2月 14
ひょうたん書店 pic.twitter.com/q994nNB9T7
ひょうたん書店が閉店するこの日2016年2月14日を、『血のヴァレンタイン』と呼ばずしてなんと呼ぶ。
— 赤い蜂1号 (@redbee1247) 2016, 2月 14
閉店時間まではいられなかったけど、ひょうたん書店さんには感謝でいっぱいです(涙) pic.twitter.com/GVj7gPPXVP
— ★海未日和★4/1参戦 (@toarutomoya0406) 2016, 2月 14
「今までありがとう」「感謝でいっぱいです(涙)」という声が尽きない。