「自動改札で引っかかるのは女ばかり」説は本当? 新宿駅で1000人調査した結果...
約45分間ひたすらカチカチ
ということで1月某日、時刻は昼下がり、調査開始。
カチカチカチ......。
カチカチカチカチ......。
カチカチカチカチカチカチ......。
10分経過したあたりで気づく。うん、わかってはいたけど、思った以上に面倒くさい。これは。
とにかくひたすらやってくる人を左手のカチカチで数え続け、引っかからないかどうか目を光らせ続ける。引っかかったら右手のスマホで、男女別にカウントする。
ただただ単純作業であり、それでいて人の流れが途絶えない限り気を休めることもできない。今までやってきた取材の中でも屈指のハードさである。何が悲しくて、僕はこんなことをしているのだろう。駅の中と言ったって、足元は冷たい。そろそろ駅員さんにも、不審者扱いされている気がする。
だがこうして立っていると、いろいろ「引っかかる」パターンが見えてきた。
荷物で一杯らしいハンドバッグから長財布を取り出そうとして、うまくいかない若い女性。
タイトなスーツの内ポケットから定期入れを出そうとするも、ぴっちりしすぎて引っかかる中年男性。
2人仲良く通過しようとして、彼女の方だけ間に合わなかった若いカップル。
上司は無事入れたのに1人取り残されてしまい「先に行ってください!」と叫ぶビジネスマン。
エトセトラ、エトセトラ......。思ったより、引っかかる人が多いことになぜだかほっとする。
かくして、計測は約45分間に及んだ。