業界関係者も「わかりません...」 四国とエスカレーターの「ある謎」を探る
長い、長すぎる!「日本最長のエレベーター」の全貌
日本最長のエスカレーターは、香川県丸亀市にあるテーマパーク「ニューレオマワールド」の敷地内に存在する。全長96メートルで、乗車時間は3分14秒。つまり、乗車直前に湯を入れたカップヌードルが、頂上に達する頃には少し麺が伸びてしまっている計算だ。
「マジックストロー」と名付けられたこのエスカレーターは、夜になるとライトアップされる。加えて同園では、15年10月31日から16年2月29日まで、150万個の電飾を使用した「レオマ光ワールド」というイルミネーションイベントを実施中。このエスカレーター内も、以下の画像のように彩られるという。
日本で2番目に長いエスカレーターは、徳島県鳴門市にある展望施設「エスカヒル鳴門」のエスカレーター。鳴門海峡の渦潮が見物できる展望台と本館を繋ぐもので、その全長は68メートル。「東洋一長いエスカレーター」を自称しているが、残念ながら国内ですら2番手止まり。
これは編集部の推測になってしまうのだが、上の地図で分かるように四国の大部分は山地が広がっている。そういった環境の下で、テーマパークや観光地などある程度の敷地面積を確保しようとすれば、ある種必然的に高低差が生まれてしまう。そこで、来場者の移動手段として、大規模なエスカレーターが誕生したのだと思われる。もちろん、「日本一」や「東洋一」を目玉にしたいという意図もあるはずだが。
というわけで、読者のみなさまも、四国を訪れた際にはエスカレーターに注目してみてはいかがだろうか。