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関西人のいう「シュッとした」、意味が色々ありすぎ! と全国の人が戸惑っているので、共通語に訳してみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.11.17 06:00
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くいだおれ人形は「シュッとしてない」?(sakuraさん撮影、flickrより)
mr. kui-daore
「君はシュッとした体形しとるし、顔立ちもシュッとした感じやから、たぶんシュッとした格好の方が似合いそうやなあ」

なんだか混乱してしまいそうな上の台詞、あなたはスラスラと理解できただろうか。実は、上に挙げた3つの「シュッとした」、それぞれの意味は微妙に異なるらしいのだ。順に説明すると、それぞれ「細身」・「ハンサム」・「スタイリッシュ」に近いニュアンスとなるらしい。

「細身で~」という意味の「シュッとした」は、全国でもよく使われているはず。しかし、「ハンサム」や「スタイリッシュ」といわれてもどうもピンとこない、そんな読者も多いのではないだろうか。

実はこの「シュッとした」という表現は、「全国大阪弁普及協会」によればもともと大阪弁なのだという。そのため、関西ではシチュエーションに合わせて幅広い意味で使われる、非常に便利な言葉なのだそうだ。

この「シュッとした」、共通語でなんて言う?

関西人が用いる「シュッとした」という表現。もともとは、「先が締まっていて、細く無駄のない形」を指す擬音語だったそうだ。その対象が、顔やデザインなどに広がるにつれ、細かいニュアンスが枝分かれしていったのだと推測できる。

では、それぞれの意味について実例とともに詳しく見ていこう。

まずは、比較的メジャーだと思われる「細身」という意味から。

人やモノの形に対して使われると、そのまま「細身(かつ、スタイルのいい)」という意味を持つ。しかし、対象が服やズボンなどの服飾品になると、「身体にフィットした」という意味が付加されるようだ。後者を共通語に直すならば、「ピタッとした」が近いように思える。

続いて、「ハンサム」という意味。

上に挙げた使用例をみてみると、どうやら男前のなかでも「薄めの顔」を指す言葉のように思える。感覚としては、それに「シンプル」や「細い」といったニュアンスを混ぜたものが、正しい意味に近いようだ。つまり、無理やり共通語にするとすれば、「しょうゆ顔で肉付き少ない細めのイケメン」が近いのではないか。

最後に、「スタイリッシュ」という意味。

これは、「モッサリした」「垢ぬけない」の対義語として考えると分かりやすいかもしれない。引用したツイートにある「スタイリッシュ」や、「スマートでお洒落なデザイン」で代用できるだろう。

それでは最後に、一番初めにあげた「君はシュッとした体形しとるし、顔立ちもシュッとした感じやから、たぶんシュッとした格好の方が似合いそうやなあ」という台詞を、上でまとめた共通語を使って表現してみたい。

「君は細身でスタイルもいいし、顔立ちもしょうゆ顔で肉付き少ない細めのイケメンな感じだから、たぶんスマートでお洒落なデザインな格好の方が似合うよ」

うーん......。こう見ると、確かに関西人のいう「シュッとした」はとても便利な言葉のようだ。

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