あなたも「猟師」体験ができる! 千葉・鋸南町が募集する「狩猟エコツアー」
千葉県鋸南町(きょなんまち)といえば、南房総にある小さな町だ。鋸山という東京湾を望む名所がある。『見返り美人図』で知られる江戸初期の浮世絵師・菱川師宣の出身地としても知られている。海に面した保田、勝山地区には旅館や民宿も多く、夏場は海水浴客でにぎわい、釣りやダイビングなど海のスポーツが盛んな土地だ。
この鋸南町で、なんと「狩猟エコツアー」を開催し、参加者を募集している。いったいどうしたというのだろう。
「ワナ」猟体験、ジビエ料理の手ほどきも......
実は鋸南町では、イノシシ・シカなど野生獣が急増している。稲を踏み倒されたり、野菜や球根などを掘り返されたり、農作物への被害は深刻さを増すばかりという。地元の猟師たちによる捕獲数も年々増えてはいるが、それでも追い付かないのが現状だ。
そこで企画されたのが、この「狩猟エコツアー」。より多くの人に、猟師生活を体験してもらい、次の害獣駆除の担い手を育成するきっかけにしたいという狙いだ。
第1弾「けもの道トレッキング」は、有害な野生獣の生態や被害の実態などを専門家から講義を受ける。その後、地元横根地区の猟師の案内で山中を歩き、足跡などで動物の判別法を学び、「ワナ」猟を体験する。
また第2弾「解体・ジビエ料理ワークショップ」では、イノシシ・シカなど野生獣の解体を体験し、ジビエ料理のプロに手ほどきを受ける。
同ツアーの日程は、「けもの道トレッキング」が11月3日、12月12日、1月11日。各20人募集。参加費は1000円。「解体・ジビエ料理ワークショップ」は別途募集の予定だ。