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「空いた土地を隣人にタダで貸していたら...『あそこはウチのモノだ』と言い出した」(岩手県・50代女性)

ご近所トラブル調査団

ご近所トラブル調査団

2015.10.06 06:00
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土地の境界線をめぐる問題は、時に深刻なご近所トラブルの原因となる。特に当事者が亡くなり、子どもたちなどの世代に話が持ちこされると、余計に問題がこじれがちだ。

岩手県のOさん(50代女性・自営業)の一家は、親戚から空いた土地を引き継いだが、それがきっかけで、隣人とのちょっとしたトラブルに巻き込まれた。

過疎化の進む地域で起こった小事件

私の住んでいる地域は過疎化が進んでおり、住民の方が亡くなったり、地元を離れたりして、空き家・空き地になるところが相次いでいます。

我が家の隣にあった、うちの本家に当たる家もそうで、長らく誰も住んでいない状態が続いていました。それもさすがによくない、という話になり、都市部に出た息子さんたちも「もうそっちには戻らない」ということだったので、うちで買い取り、更地にして庭や駐車場にしました。

画像はイメージです(Karen Apricot New Orleansさん撮影、Flickrより)
2011 S.Dupre

問題の発端となったのは、その隅っこに立っていた小さな車庫です。この車庫は50年ほど前、本家の方が手作りで建てたもので、空き家になってからは、その向かいの住民の方がタダで借りて使っていました。あまり邪魔にならない位置でもありましたし、私たちが土地を買ってからも、引き続き使ってもらうことにしておりました。

土地を相続した息子。知らないはずはないと思うが...

ところがそのお向かいさん夫妻が先日、ご病気で立て続けに亡くなられ、今度はこの家が空き家になってしまいました。

隣町に出ていた息子さんがこの家と土地を相続したのですが、なんと「そこの車庫もウチの土地だ」と言い出したのです。息子さんも昔はこの家に住んでいたので、事情を知らないとは思えないのですが......。

空いた土地とはいえ、ハイそうですか、というわけにはさすがに行きません。幸い、昔の地図や登記簿、古い売り買いの記録などが手元に残っていたので、これを見せながら説明し、なんとか(渋々ながら)納得してもらえました。

土地が絡むと人間は変わる?

しかしそれだけでは終わりません。車庫が老朽化していたこともあり、これを機に取り壊すことになったのですが、中を片付けるようにお願いしても、一向に来てくれません。しまいには、

「行く暇がないから、そっちで捨ててくれ」

しかし車庫の中にはかなりの荷物が残っており、こちらだけで片付けるのはとても無理な量です。また、捨てたことで後々文句を言われてはたまりません。結局再び話し合った末、こちらで業者に頼んで処分してもらい、その費用は折半――ということで片が付きました。

それにしても、もう何十年も前からよく知っている、人の良い印象の息子さんと、ここまでもめることになるとは......。土地や資産が絡むと、やはり人間は変わるものですね。ましてや、今回はやり取りの証拠などが残っていたから良かったですが、もしこれがなかったら――そう考えるとぞっとします。

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