コンビニなのに、本の品ぞろえ充実しすぎ!? スリーエフに「書店化」の動き
まるで書店の新刊コーナーレベル!?
スリーエフが本の品ぞろえを拡充している――歓びの声がツイッターに投稿されている。
「昨日こんな感じで本がいっぱい売ってるスリーエフ行って感動した」
「コンビニで書店の新刊コーナーレベルの本が売りだされたら死ぬほどうれしい人結構いると思うしスリーエフすごい」
神奈川・東京・千葉・埼玉の1都3県に約560店舗を展開しているスリーエフ。本コーナーを拡げた店舗は2015年8月末現在で50カ所ある。「本」と大きく書かれた青いのぼり旗が目印となっている。
これとは別に、スリーエフが文教堂書店と共同展開したFC店が千葉と神奈川に14店舗あるが、今回の取り組みは文教堂書店と一切関係ないという。
「本部の施策として展開していまして、加盟店のオーナーの賛同を得た店舗でのみ実施しています」
「雑誌については通常のコンビニとほぼ同等の品ぞろえです。プラスアルファで書店用のゴンドラを2~6本程度増設しています」(スリーエフ商品部 本サービスチーム)
Jタウンネット編集部は北池袋店を訪れた。東武東上線北池袋駅から徒歩1分の好立地だが、駅前にライバルのコンビニチェーンはなく、利用者の姿が絶えない。
同店は入口付近が本コーナーになっている。窓際の棚と通路に囲まれた島が雑誌ゾーン。情報誌やギャンブル誌、コミック誌など売上構成比の高いジャンルがしっかり揃っている。
一般書籍やコミックの単行本は、壁に沿って配置されたゴンドラ(販売什器)に収納されている。その手前に平台があり、「がっこうぐらし」「at Home」「ハリガネサービス」「監獄学園」「ボールルームへようこそ」「おんなのいえ」「orange」などの人気作品が積まれていた。
北池袋店で強力プッシュされていたのは、12日から全国ロードショーされた映画「天空の蜂」の文庫本と、19日に公開予定の「ヒロイン失格」の原作コミック。客の関心を惹くPOPが飾られ、さらにタブレットで予告編の動画を流している。データ元は不明だが売上ランキングの一覧も壁に貼ってあった。
カテゴリーで一番多いのはやはりコミック。ゴンドラ2~6本では巻数の多い作品をそろえられないのでは?と思う人もいるだろうが、「シリーズ作品は、本棚に並ぶ在庫以外にもストックがございますので、お気軽に声をかけてください」と書かれた貼り紙があった。
その隣にはこんなメッセージも。
「ブックカバーおかけします」