壁は前衛アート、ベランダにフラミンゴ、MRIがパオーン!? 超サイケデリック!江戸川病院に行ってみた
エレベーターを降りると、そこは......
JR小岩駅からバスで10分ほど、悠々と流れる江戸川のほとりに江戸川病院はあった。真向いにある保育園からは園児の声が聞こえ、河川敷には犬を連れたご老人の姿も。辺りは、いたってのどかな情景だ。病院の外観もいたって普通で、そこに前衛芸術の臭いはうかがえない。
だが、院内に一歩足を踏み入れるとその雰囲気は一変した。天井は黒く塗られ、至る所に赤や黄色などの派手な彩色で書かれたイラストが描かれている。ストレッチャーで仰向けになって運ばれる患者も、思わず驚いてしまうのではないだろうか。
総合受付で、「事前に取材許可を頂いている旨」を伝えると、秘書の方が病院を案内してくれた。
まず、入院患者の病室があるという3階へ。「トンネルを抜けると――」ではないが、エレベーターを降りると、辺りはとにかく「赤かった」。床を除く全面が、赤を基調としたデザインで統一されているのである。
それぞれの病室には決まったテーマがあるようで、以下のように一風変わったデザインのものばかり。
室内のデザインを基準に病室を選ぶことはできないが、ほとんどの患者からは「個性的で楽しい」と好評なのだとか。もちろん、「ちょっと落ち着かない...」などといった患者からの要望に「できる範囲で、お応えしています」そうだ。