今注目!「横浜家系」カップ麺3種類を徹底比較してみた
明星はスープの仕上がりがズバ抜けている
次にトライしたのは「セブンプレミアム 横浜ラーメン六角家 豚骨醤油」。家系の本流、1974年創業の「吉村家」(横浜市西区)で修業した店主が開業した「六角家」(横浜市神奈川区)の名前を冠している。
カップのサイズは他の2商品よりも若干小さい。しかし内容量は130グラムと、ヤマダイの117グラムよりむしろ多い。
この家系カップ麺の特徴は、スープが粉末と液体の2種類に分かれていることだ。かやくと粉末を入れてからお湯を注ぎ、5分後に液体スープとのりを加える。
下の写真は粉末とかやくを入れたところ。ほうれん草がブロック状なのはヤマダイと同じだ。
5分経過した状態。袋の液体は注入していないが、煮込み中のスープみたいなビジュアルで、本場のラーメンのような匂いが広がる。
液体スープを注ぎ、かき混ぜて完成した「横浜ラーメン六角家」。焼のりは3枚あるが、右端はスープを含んだため沈んでしまった。
スープのレベルの高さは相当なものだ。鶏油がレンゲですくったスープに浮かんでいるのが分かるし、とんこつらしさもしっかり出ている。濃厚とまろやかさが両立してていて、ラーメンのスープは残すタイプの人も、最後まで飲みたくなるのではないか。セブンプレミアムの商品開発力はスーパー・コンビニ業界でずば抜けているが、その評価に違わない。
麺はやや幅広で縮れている。フタの表面には「硬めが旨い太打ち麺」とキャッチコピーが打たれているが、撮影しながらの試食だったこともあり、スープを吸収してほどよく柔らかくなっていた。
さて、家系ラーメンといえば燻製チャーシューも欠かせない。3商品とも具に肉は含まれているものの、リアル店舗のそれと比べれば飾り程度でしかない。
ヤマダイと日清食品の肉が丸い形をしていたのに対し、明星は店のチャーシューを意識した形をしている。若干パサパサしていたものの、形状にまでこだわっているところは好印象だ。
話は脱線するが、NMB48/AKB48の山本彩さんは大のラーメン党として知られているが、彼女は横浜ラーメン六角家をインスタントラーメンの1位に挙げているのだ。関西人が最上と支持するくらいなので、関東はおろか全国に通用する味と言っていいだろう。