今注目!「横浜家系」カップ麺3種類を徹底比較してみた
ヤマダイは具材にこだわりあり
最初に食したのは「ニュータッチ 凄麺 横浜とんこつ家」だ。3商品の中ではスーパーやコンビニで最も広く流通している。
ヤマダイの凄麺シリーズは全22種類あるが、横浜とんこつ家は「九代目」と称している。これは改良した回数を示しているのだろうか。同シリーズで九代目に達しているのは、ほかに仙台辛味噌ラーメンがあるだけだ。
カップに入っているのは、麺と「かやく」「液体スープ」「焼のり」の3種類。フタには次のような説明が書かれている。
「お店のラーメンに入っているほうれん草に少しでも近づけるため、ブロック状に形成しました!」
調理方法は他のカップ麺と一緒で、かやくの袋を麺の上に開け、お湯を入れて5分ほど待つ。
これは3商品に共通する注意点だが、液体スープはフタの上に置くこと。そうしないと油脂やエキスが溶けず、注入時に苦労することになる。
麺をほぐして液体スープを入れてかき混ぜ、焼のりを添えて出来上がりだ。
スープは濃口しょう油が立っている。とんこつ臭はあまりなくて、胸やけするようなくどさがない。おとなしい味は味噌ラーメンを彷彿とさせる。ただし塩気は強くて、全部飲み干したら何杯も水を飲みたくなった。
中太のノンフライ麺は適当な縮れ具合で、歯ごたえがある。スープとの相性も悪くない。
ほうれん草とチャーシューは3商品の中で最良。焼のりが2枚だったのは残念だが、致命的なマイナスポイントとはいえない。
家系を意識しつつ、カップ麺としての完成度を追究した商品といえるだろう。