荒川が決壊すれば...死者1000人、孤立者70万人!「東京壊滅」の悪夢はいつ起きてもおかしくない
埼玉県秩父地方を源流とし、東京都東部を流れて東京湾に注ぐ荒川は、その名の通り「暴れ川」だ。たびたび氾濫を繰り返し、1742年8月の洪水時は、浅草が水深約2.1メートル、亀戸が約3.7メートルの水に漬かった。
国は過去のデータに基づき、上流にダムを造ったり、遊水池や水門を設けたり、堤防の高さと幅を大きくしたり、様々な治水事業を打っている。しかし、荒川には治水上の弱点となっている箇所=越水しやすい場所が残っている。さらに長雨で堤防の強度が弱まって崩れる可能性もある。
国交省制作の「荒川氾濫」は、荒川がもし決壊したら東京はこうなる――を描いたフィクションドキュメンタリーだ。
フィクションドキュメンタリー「荒川氾濫」(1/2)(YouTubeより)
この作品で想定されているのは、3日間で降水量550ミリを超える雨が荒川上流域で降り、都内の堤防が決壊するケースだ。このストーリーに沿って、もし荒川が決壊すれば、東京に何が起きるのかを紹介したい。