自衛隊の売店でしか買えない、幻の「ご当地バターサブレ」を食べてみた
迷彩柄+装甲車の包み紙に魂が荒ぶる!
自衛隊の売店で販売されているだけあって、包み紙のデザインは異彩を放っている。表面は迷彩柄をベースに、「頭号」と称される第1師団のマークがプリントされている。「世界の平和により役立つために」のキャッチコピーは、陸上自衛隊のエリート集団と評される第1師団の誇りがにじみ出ている。
裏面には師団の部隊が記されている。第1師団は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・静岡・山梨の防衛や警備などを任されていて、練馬を含む7カ所の駐屯地がある。
バターサブレの内容量は18枚。1枚当たりのサイズは横が約75ミリ、縦が約42ミリ、厚さが約5ミリとなっている。
販売者欄には「源氏屋 SUED」と書いてある。売店に尋ねたところ、
「実際にサブレを製造しているのは別の業者で、源氏屋は商品の仲介とパッケージデザインを担当していると聞いています」
と教えてくれた。
下の写真が中に入っていたサブレ。表面のキメは細かくて、ひっくり返すと気泡がはっきりと分かる。
バターサブレの表面
バターサブレの裏面
個別包装された袋を破る。バターの香りがして、その香ばしさは食欲をそそらずにいられない。
実際に食べてみると――バターとアーモンドの風味が口の中に広がる。ほどよい焼き加減と甘さがクセになりそうなサブレだ。
自衛隊の名前を冠するからには、乾パンみたいに硬いんじゃないかと思う人もいるかもしれないが、日清シスコのバターサブレよりも柔らかくてサクサクしている。
箱の中に次の注意書きが入っているのに気付いた。
「御買上頂き、誠に有難うございます。本品は良質のバターとアーモンドを極限まで使用して、美味しさと、軽い食感にこだわりました。このために、割れやすい商品となっております。お客様のご理解をお願い申し上げます」
粗雑に扱っちゃったよ! 包み紙の目立つ位置に貼っておいてほしかった......と叫びたくなった。
中身を確認したところ、上段と下段に詰められたサブレの多くは2つに割れていたが、それ以外のサブレは大丈夫だった。
価格は税込720円。もし購入する機会があったら、開封するまで丁寧に扱うことをお勧めする。せっかくの美味しい菓子を台無しにしないためにも。