「目が勝手悪い」「つぐろじん」「つ」...四国・九州の「共通語だと思っていた方言」
鹿児島「つぐろじんができた」
(1)掃わく→掃く
鹿児島から東京の会社に就職して、はじめて「掃わく」ではなく「掃く」が標準語なのだと知りました。
(2)つぐろじん→青あざ
青あざができたとき、「大きなつぐろじんができたー」と言ったら、周りがキョトンとしていたのをきっかけに、「つぐろじん」が標準語ではないのだと愕然としました。今となっては懐かしい思い出ですが...。(香川県・40代女性)
以上、Jタウンネット読者からの投稿を紹介した。
佐賀出身者が投稿した「つ」は、九州地方で広く用いられている表現だ。標準語の「かさぶた」から転訛したとは考えにくく、九州で独自に生まれて定着した表現と見られる。その由来については諸説あり、「血(ち)」が変化したとも「痛ぅ」(つぅ)が変化したとも言われるが、はっきりしたことは分かっていない。
「手袋を履く」は四国のほか、北海道でも使われている。開拓民として移住した四国出身者が伝えたのかも。また「こしょばい」は福岡に限らず西日本で広まっている。「カットバン」など絆創膏についての地域差は、いずれ紹介したい。