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「目が勝手悪い」「つぐろじん」「つ」...四国・九州の「共通語だと思っていた方言」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.08.05 06:00
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「共通語だったと思ったのに、実は方言だった言葉」を、Jタウンネットは5回にわたって取り上げた。すると「私も身に覚えがある!」という投稿が現在も届く。地方出身者だけではなく、東京や神奈川で生まれ育った人からも情報が寄せられる。

南関東は地方からやってきた人の集まりだ。外では共通語が話されているけれど、地方出身の親が家庭で話していた「方言」を、子どもが知らず知らずのうちに引き継いでいることがある。
今回は、四国・九州地方出身または縁のある人からの経験談をまとめた。

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宮崎「目が勝手悪い」

宮崎県出身の母の言葉が知らぬうちに染み込んでいたようで、「目が勝手悪い」とよく言います。家族内では通じていたのですが、結婚してからダンナに同じことを言うと、「は?何言っているの?」と怪訝な顔をされます。
目に違和感があるとか、ごろごろするといったニュアンスなのですが、どう言い換えてもしっくりきません。いまだに悩ましいです。(神奈川県・20代女性)

福岡「こしょばい~!!!」

私は福岡出身です。2歳の娘にこちょこちょしたら、「こしょばい~!!!」と大笑い。その姿を見た東京出身のパパが、「そんな言葉は通じません。くすぐったいと言いなさい」と教えてくれました。そのとき「こしょばい」は博多弁だと気づきました。(東京都・年齢不明女性)

徳島「手袋をはく」

徳島出身の夫は、手袋を「はく」と言います。私は「手袋をはめる」または「手袋をつける」と言うのですが...。(香川県・40代女性)

愛媛「机をかく」

愛媛県の方言で、机をかく→机を運ぶという意味です。
小学生のころ、県外からの転校生に言ったところ、こちらを向いて、笑顔で机を引っ掻いていくれました(笑)。生まれて初めて、方言を意識した瞬間でした。(愛媛県・40代女性)。

佐賀「つができた」「カットバン」

(1)つ→かさぶた
私の出身地・佐賀では、かさぶたを「つ」と言います。ずっと標準語だと思っていました。気をつけていますが、いまだに「つ」が出てしまい、周りを困惑させてしいます。
(2)カットバン→絆創膏(ばんそうこう)
老若男女普通に使います。カットバンが方言なのか、絆創膏が方言なのか、よく分からなくなります。
どちらも佐賀の方言というより九州の方言みたいです。(東京・20代女性)

熊本「どけだった」県外の友人「はぁ?」

どけだった→しつこい(味)という意味です。
大分の大学に進学して、県外の友人と食事をしました。私がある料理を食べて「美味しいけどちょっとどけだっかねぇ」と感想を述べたら、「はぁ?」という顔をされました。「どけだった」が方言だったのだと、そのとき初めて知りましたね。(熊本県・20代学生)

鹿児島「つぐろじんができた」

(1)掃わく→掃く
鹿児島から東京の会社に就職して、はじめて「掃わく」ではなく「掃く」が標準語なのだと知りました。
(2)つぐろじん→青あざ
青あざができたとき、「大きなつぐろじんができたー」と言ったら、周りがキョトンとしていたのをきっかけに、「つぐろじん」が標準語ではないのだと愕然としました。今となっては懐かしい思い出ですが...。(香川県・40代女性)

以上、Jタウンネット読者からの投稿を紹介した。

佐賀出身者が投稿した「つ」は、九州地方で広く用いられている表現だ。標準語の「かさぶた」から転訛したとは考えにくく、九州で独自に生まれて定着した表現と見られる。その由来については諸説あり、「血(ち)」が変化したとも「痛ぅ」(つぅ)が変化したとも言われるが、はっきりしたことは分かっていない。
「手袋を履く」は四国のほか、北海道でも使われている。開拓民として移住した四国出身者が伝えたのかも。また「こしょばい」は福岡に限らず西日本で広まっている。「カットバン」など絆創膏についての地域差は、いずれ紹介したい。

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