家系の次は「小田原系ラーメン」！ 豚骨醤油にちぢれ麺......東京でもブーム直前？

アレをトッピングしないと「モグリ」？

「小田原系」とはいうが、その発祥は湯河原に本店を持つ「味の大西」というラーメン店だそうだ。神奈川県西部を中心に多くの系列店を持つ味の大西に影響を受けた、インスパイア店が小田原を中心に相次ぎ出店したことから、「小田原系」という名称が定着したという。

その最大の特徴は、家系とは異なる「まろやかで甘め」の豚骨醤油スープだ。その見た目も白っぽいスープの家系に対し、小田原系は「真っ黒」という点も正反対だ。麺は平べったい「ピロピロ」のちぢれ麺で、スープをよく吸うのが特徴。お店によっては、焦がし醤油を上から注ぐこともあるという。また、化学調味料をガッツリ使用していないと、小田原系とは呼べないらしい。

これらの特徴に加えて、小田原系は総じて量が多いことから、ネットなどでは「神奈川西部の二郎」「上品な二郎」などといわれることも。

こちらは「二郎」のラーメン（noprevさん撮影、flickrより）

また、小田原系では「ワンタンメン」か「チャーシューメン」を食べないと、「モグリ」とされてしまうといった噂もあるようだ。その理由は、具が入った餃子に近い「ワンタン」か、驚くほど分厚い「チャーシュー」、小田原系を代表する2つのトッピングのどちらかを加えなければ「本当に小田原系を食べたことにはならない」かららしい。

もちろん、通は迷わず「チャーシューワンタンメン」をチョイスするとか。ちなみに、都内では中野にある「中野汁場 進化」という店舗で小田原系ラーメンを味わうことができるそうだ。