福井の安売り王「ゲンキー」と西の雄「ラ・ムー」の間に、北陸「激安弁当戦争」が始まる?
安売り弁当販売の裏にラ・ムーの影が!?
業界最安値をうたうゲンキーの198円弁当だが、強力なライバルが存在する。岡山発の激安スーパー「ラ・ムー」だ。コンセプトは「メガディスカウントランド」とゲンキーと似通っている。そして198円弁当はラ・ムーが先に商品化していた。
現在のところ福井と石川に1店舗ずつあるだけだが、その存在感は大きい。
ラ・ムーを運営する大黒天物産は全国展開を目指しており、北陸地方の本格進出も噂されている。
最近のドラッグストアの潮流は調剤コーナー併設による「かかりつけ薬局化」だが、実はゲンキーに調剤はない。他のディスカウントストアに安売り競争を仕掛けられた場合、差別化しづらい。
そこでゲンキーは売り場面積300坪タイプの新型店舗を開発し、住宅地のような小商圏に対しても出店攻勢をかけていく。198円弁当はその目玉商品というわけだ。
選択肢が増えるのは消費者にしてみればうれしい話が、この激安戦争の行方は――。