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「お巡りさんがおるな...まあええか、赤信号渡ったろ」=大阪人の4割

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.13 11:00
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お巡りさんが近くで見ていたら、少なからぬ人は信号無視などを犯すことをためらう、と思う。ところが大阪では、実に4割がそのまま赤信号をすいーっと行っちゃう――そんな驚きのデータがあるそうだ。

改正道路交通法が2015年6月1日に施行されて1カ月が経過した。全国の警察は、自転車の信号無視や酒酔い、携帯電話を使用しながらの運転など14項目の悪質運転危険行為を規定し、その取締りを行っている。
警察庁の発表によれば、6月中に摘発され、警察庁に報告があったのは549件。危険行為の内訳は「信号無視」が231件と全体の42.0%を占めた。
都道府県別の上位は、東京が189件とトップで、大阪が121件、愛知が51件、兵庫が49件、神奈川と京都がどちらも37件だった。

自転車。写真はイメージです(onigiri-kunさん撮影、Flickrより)
For newspaper carrier (front)

また7月10日の読売新聞は、大阪府警が自転車の信号無視で摘発・警告した約500人に対して聞き取り調査を実施したところ、4割近くの人が警察官の存在に気づいていながら、信号無視をしていることが分かったと報じている。

全国の調査と比較したわけではないけれど、大阪では警察が軽んじられているのか、それとも道交法の最新事情を知らないのか、そもそも周囲に注意を向ける人が少ないのか――。

大阪は自転車事故の割合が高い

国土交通省・大阪国道事務所の公式サイト「交通安全やねん.com」によると、大阪で起きる交通事故の特徴として、自転車の占める割合が全国よりも高い。自転車乗車中の事故傷者が全国で約2割なのに対し、大阪のそれは約3割もある。

town20150710osaka_bike01.jpg

また事故の発生場所は、「交差点等」が71.7%で、「単路」が27.5%、「一般交通の場所」が0.8%だった。

大阪は平地が多く、比較的自転車を運転しやすい。また一方通行が多いため、小回りが利く自転車を選ぶ人が多いといわれる。実際、人口10万人当たりの自転車保有台数は埼玉県に次いで全国2位だ。

自転車事故の原因(第一当事者の場合)は、「安全不確認」が49.1%と約半数を占め、次いで「動静不注意」が18.1%、「前方不注意」が12.3%。「信号無視」は意外と少なくて7.3%だった。

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車のドライバーもお怒り「大阪の自転車はマナーが悪い」

同サイトには事故危険個所も掲載されている。大阪市中央区や西区といった繁華街よりも、城東区や西成区に印が目立つ。
マナーの悪さは府民も認めるところ。ルール違反を厳しく取り締まってほしいという声は地元民からも上がっている。

そんな府民の怒りを察したかどうかは不明だが、最近になって取り締まりが強化されている模様だ。
これらの活動が功を奏し、自転車事故の減少とマナー向上を果たすことはできるか。

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