東京駅「死体コインロッカー」は今...現場で見た意外な光景
ロッカーは依然封鎖中。しかし周りを見てみると......
事件の現場となったのは、丸の内南口改札を入って40メートルほど、3・4番ホームへ上がる階段のすぐ近くにあるコインロッカーだ。筆者が現場へたどり着くと、現場の周りは人が近づかないよう封鎖されていた。近くには警察官も立っており、コインロッカー周辺には少しピリピリとした雰囲気を感じた。
撮影の最中、何人かの利用客が警察官に何かを尋ねている姿が見られた。「やはり、事件について気になる人もいるのだろう......」と思ったが、その警官に話を聞くと「いえ、道を尋ねられていました」という。現場がちょうど改札の前にあるためか「今日に関しては、道案内を頼まれることばかりです」と笑いながら語った。
確かに周りをよく見てみると、これだけ厳重に警備されているにも関わらず、現場を見て足を止める人はほとんどいない。コインロッカーから少し離れれば、事件があったとは思えないほど周りは落ち着いている。騒動からまだ1日しか経っていないというのに、東京駅は普段の様子を取り戻しているようだ。
また、先ほどの警察官に対し「遺体の入っていたスーツケースはどのロッカーに入っていたのか」などと取材を試みてみたが、「事件に関することは、何もお答えすることはできません」と返答は断られた。
警視庁の発表によれば、件のスーツケースはおよそ1か月前、4月26日に見つかったものだという。その後、管理会社が別の場所で保管していたが、1か月の期限が来たので中身を確認。そこではじめて遺体が発見されたという。