発起人に聞きました...岩手県はIngressにどう取り組み、そして何を目指すのか
「2016年は岩手が面白い!」と言えるような活動を
――ゲームノミクス研究会の発足の趣意書には、検討内容欄に「ポップカルチャー、サブカルチャーの振興に関する調査研究」といった項目がありますが、今後Ingress以外のコンテンツ(たとえば、アニメやマンガ)を用いた活動を行う可能性はございますか。
保 はい、現時点では具体的に「コレ」といった定まったテーマが決まっているわけではありませんが、人気のあるゲームがメディアミックス的にアニメやマンガなどの別媒体に展開することはよくあることです。その辺り親和性が高いと思いますので、私としても、今後のメンバーの発想に期待しているところです。
――最後に、同会の長期的・将来的な活動目標について、2016年に開催される「希望郷いわて国体」への取り組みを含めコメントを頂ければと思います。
保 希望郷いわて国体・希望郷いわて大会は、東日本大震災後初めて被災地で開催される大会です。選手や応援団などの皆さんをお迎えする私たちも、支援への恩返しということで気合が入っています。国体などの開会式や閉会式は、同時に音楽やダンスなどの祭典でもあります。そのため、岩手県でも来年はスポーツのみならずサブカルチャー等も含めた芸術文化も大いに盛り上げようとしています。
この研究会もそこにひとつのターゲットを置いていて、「2016年は岩手が面白い!」というキャッチコピーを取れるよう、活動を進めていきたいと思います。
ちなみに、先日、国体開会日までのカウントダウンモニュメントが県庁前に設置されました。その場所はIngressのポータルになっているので、ぜひ皆さん、国体までの日数を確認してハックしてください!
ゲームノミクス研究会は、第1回のイベントとして神奈川県横須賀市(観光企画課)と連携した「岩手×横須賀 友情の架け橋ミッション」を5月19日から実施している。Ingress活用自治体が広域にわたって連携を行うのは、日本初の試みだという。
ミッションの内容は、両地域にゆかりの深い先人・米内光政(岩手県盛岡市出身で、横須賀の海軍砲術学校で教鞭をとっていた軍人。海軍大臣、内閣総理大臣などの役職をつとめた)にちなんだポータルを巡るというもの。クリアしたプレイヤーには、ゲームノミクス研究会特製のIngressペンをプレゼントするそうだ。