小泉八雲がFROGMANとコラボしたら...アニメ「平成松江怪談」が公開中
八雲と松江の深いつながり
「怪談」「骨董」などの著作で知られる、明治時代に活躍したギリシャ出身の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。彼は1890年に島根県松江市の尋常中学校に赴任、妻の小泉セツと結ばれるなど、同地に深い縁を持つ。八雲という名前も、島根の旧国名・出雲にかかる和歌の枕詞「八雲立つ」に由来するという。
そんな八雲の代表作「怪談」にちなんで、島根県松江市は2014年から「怪談のふるさと松江」という観光キャンペーンを行っている。
今回の「平成松江怪談」も、このキャンペーンの一環として制作されたもの。木原さんが現代の松江に生きる怪異譚を取材・執筆し、それをFROGMANさんが映像化した。動画は全4編で、現在のところ「イケコ」と「出前」の2編が公開されている。
松江市在住の主婦の経験をもとにした「イケコ」は、学校のトイレが舞台の怪談。そのあらすじは、以下の通り。
「3番目のトイレが閉まっているとき、中におばけがいる」という噂話を聞いた主人公のNさん。しかしNさんは「よくある怪談の類だろう」と、あまり気にとめていなかった。
ある日、そんなNさんが女子トイレに入ると、その噂の通り3番目のドアが閉まっている。「噂を信じているわけではないが、なんだか気持ち悪い」と、勇気を出してドアを開けて確認してみると、トイレの中は無人。「やっぱり何もなかった」と安心して、Nさんが他のトイレに入ろうとした――その瞬間、誰もいないはずのトイレから......
第3編「名札」は5月に、第4編「座禅」は6月にそれぞれ公開される予定とのこと。