ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

北は東北、南は九州まで この春に注目したい日本の奇祭

at home VOX

at home VOX

2015.04.24 11:05
0

■思わず首をかしげたくなるヘンな奇祭

●化け物祭り

山形県鶴岡市鶴岡天満宮/毎年5月25日開催

化け物祭り
化け物祭り

杉岡さん布で顔を覆い隠し、目だけを出した『化け物』たちが、無言で「問答無用!」という感じで通行人に酒を勧めてくるお祭りです。化け物は決して口をききません。なぜなら、口をきかずに祭りに3年参加し続けると願いがかなうと言われているからだそうです」

学問の神様・菅原道真公を祀るこちらのお祭り。その昔、道真公が九州太宰府に配流された時、道真公をしのぶ民衆たちが顔を隠して密かに酒を酌み交わし、別れを惜しんだという言い伝えがもとになっています。老若男女が「化け物」に扮して街を練り歩き、鶴岡市内はさながらパレードのようになるということです。

●一人角力

愛媛県今治市大山祇神社/毎年旧暦5月5日(2015年は6月20日)、旧暦9月9日(2015年は7月27日)開催

ひとり相撲
ひとり相撲

「一人角力」と書いて「ひとりずもう」。その名の通り、1人だけで相撲を行う神事です。その由縁は?

杉岡さん田んぼの精霊と人間との死の相撲がとり行われ、精霊が勝てば豊作になる、というものです。私が見たときは見事に精霊が勝ち、その年の豊作は約束されました」

3番勝負で、毎年必ず2勝1敗で精霊が勝つようになっているのだとか。とはいえ、選ばれた力士の方も、目に見えない精霊相手に必死の戦いを挑んでいます。決してエア相撲というわけではないのであしからず。

●姶良市加治木くも合戦大会

鹿児島県姶良市加治木福祉センター/毎年6月第3日曜日開催(今年は6月21日開催)

写真提供:姶良市役所加治木総合支所 加治木地域振興課
写真提供:姶良市役所加治木総合支所 加治木地域振興課

杉岡さん島津義弘公が文禄・慶長の役(1592年)のときに、兵士を励ますために始めたという行事です。こがねぐものメスを戦わせて勝敗を競うもので、蜘蛛を見つめる人たちの目が真剣だったのが印象的でした」

「くも合戦」は古くから各地で行われた子どもの遊びだったようですが、多くが廃れてしまいました。姶良市加治木町では勝ち抜き戦やトーナメント戦にするなどで大変にぎわい、そのおかげで廃れることなく現在に残っているようです。参加者たちは自慢の蜘蛛を持ち寄り、「相手に噛み付く」「糸をかける」「相手を棒から落とす」などの技で勝負を決めます。なんと、子どもの部と大人の部に分かれており、勝負に熱中する大人も毎年多いそう。

■男女関係を表現した奇祭
続きを読む
PAGETOP