「畑の野菜を勝手に取った隣の子ども。叱ったら親が乗り込んできた」(北海道・20代女性)
他人の子どもを叱るのは難しい。本人としてはいいことをしたつもりでも、なかなかそうは受け取ってもらえないのがご時世だ。
北海道のA季さん(20代・販売員)は、「おイタ」をしたお隣の子どもを叱ったところ、ちょっとしたトラブルを体験することとなった。
自慢の家庭菜園で
我が家では毎年、夏になると庭を使って家庭菜園をしています。こだわりは、何年も続けている無農薬栽培。家族総出の畑仕事は大変ですが、一家の大切な楽しみの1つです。 これまで特に困ったことはなかったのですが、ちょっとした「事件」が、去年の夏に起こりました。
お隣は、年配のご夫婦です。とても穏やかな方で、十年来仲良くお付き合いをさせてもらっているのですが、その夏には娘さん夫婦が、小さな男の子と女の子を連れて遊びに来ていました。内地に娘さん一家がいる、という話は聞いていましたが、実際にお会いしたのはこの夏が初めて。お隣は急ににぎやかになりましたが、いつになく嬉しそうに孫の相手をされるご夫婦の姿を、私たちも微笑ましく見ていました。
我が家の野菜でおままごと!
ある日のことです。私が庭に出てみると、畑に子どもたち2人の姿が。我が家とお隣の間にはフェンスなどはないので、うっかり迷い込んだのかな?と思って近づいたところ、大切に育てているトマトやナス、ピーマンをもいで、「おままごと」をしているではありませんか。
私は子どもたちを捕まえて、「人の物を勝手に取ったらダメ。もう2度とこんなことしたらいけないよ?」と叱りました。もちろん腹は立ちましたが、できるだけ怒りを抑えて、丁寧に諭してあげたつもりです。また子どものしたことですし、お隣夫婦にはわざわざそのことは伝えないでいました。
子どもの両親がやってきて...
しかし数日後、我が家に件の娘さん夫婦が、すごい形相でやってきました。聞くと、
「ちょっと庭に入っただけなのに、うちの子どもたちをさんざん怒鳴り散らしたって言うじゃないですか!」
どうやら、子どもたちも最初は叱られたことを隠していたようなのですが、何かのはずみにバレてしまい、「実は隣のお姉ちゃんに......」と打ち明けたんだそうです。
あんなに気をつけて叱ったつもりが、「怒鳴り散らした」と言われるなんて......。正直かなりショックでしたが、それでも、改めて事の経緯を説明し、また娘さん夫婦も子どもたちに再度話を確認して、ようやく早合点だったことを納得してもらえました。またその日は不在だったお隣の夫婦も、「うちの娘一家が申し訳ありませんでした......」と後日仰ってくれ、だいぶ気持ちが楽になりました。
それにしても子どもを叱るって、やっぱりいろいろ難しいですね。
あなたの「ご近所トラブル」体験談、募集しています
Jタウンネットでは、あなたや周囲の人が遭遇した「ご近所トラブル」体験談を募集しています。 寄稿フォームないしはメールで、編集部にお送りください。秘密は厳守いたします。
(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)