阪神大震災を乗り越えた岡本商店街が、いま気仙沼に行う復興支援

[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年3月11日放送で、「岡本の復興支援プロジェクト」について取り上げていました。

復興の支援についてはさまざまな取り組みや形があります。そこで立ち上がったのが神戸市東灘区の岡本商店街です。岡本商店街では東北復興の為に、お手伝いや寄附だけではない何かを......と考えました。そして、岡本商店街と宮城・気仙沼がタッグを組んで、一緒に仕事をして何かを生もうと考えたのです。

岡本もかつては阪神・淡路大震災ですごい被害を受けました。岡本のシンボル「石畳」は震災からの復興で生まれたもの。そんな岡本で「おいしいもんを食べるだけで復興支援ができる！？」のだそうです。

阪急岡本駅から徒歩1分のイタリアンレストラン「アリオリオ」で働くのが、今回の仕掛け人である、岡本商店街振興組合の理事長、松田朗さんです。ここで出す「梅とサンマのペペロンチーノ」には、気仙沼でずっと作っているサンマの南蛮漬けを使っています。気仙沼のサンマを買って、それを食べることで復興支援につなげようと考えているのです。

そして松田さんが考えたのが、気仙沼の食材と神戸のブランドを合わせた"食のコラボ商品"。誰もが参加できて続けられる、それが「おいしいものを食べるだけで復興支援プロジェクト」です。

有馬の老舗宿ともコラボで美味しい東北を

岡本商店街には「東日本大震災復興支援ショップ　気仙沼まただいん」というアンテナショップがあります。気仙沼のご当地商品や名産品、そして神戸とのコラボ商品も購入できます。

気仙沼のカキを具材にしたレトルトカレー「気仙沼産神戸生まれの牡蠣カレー（クラムラ食品）」735円（税込）は、カレーに負けない牡蠣のうまみが自慢です。さらに、有馬の有名旅館「御所坊」で作っているのが「さんまフレーク（陶泉　御所坊）」648円（税込）。気仙沼のサンマと有馬の山椒が交わってとっても香り豊かな佃煮に仕上がっています。

「まただいん」は、向こうの言葉で「また来てね」という意味。またたくさんの人が集う街になるように、長い復興支援をしていきたいですね。（ライター：ツカダ）