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「マジメそうなお隣が、毎晩どんちゃん騒ぎ。実は当人も被害者だった」(静岡県・20代男性)

ご近所トラブル調査団

ご近所トラブル調査団

2015.03.04 06:00
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騒音トラブルを引き起こすご近所さん――と聞くと、「常識知らず」「いい加減な性格」といった人物像を思い浮かべる人も多いだろう。

ところが静岡県のX太さん(20代・会社員)のお隣は、一見とても真面目そうなタイプ。なのに夜になると大騒ぎ......いったいどんな事情があるのだろうか。

まさかこの人がトラブルを?

築25年くらいのマンションに暮らしています。もともと、大学時代に借りた家だったのですが、就職先が通勤圏内だったので、引っ越しをせずそのまま契約を更新することにしました。
それほど新しい建物ではありませんが、駅や大学に近いそこそこ便利な立地なので、毎年春になると、結構な数の入居者があります。社会人1年目を迎えたその年の春も、お隣の住人が引っ越してすぐ入れ替わる格好で、自分と同じくらいの年の若い男性が入居してきました。
あいさつにやってきたお隣さんはいかにも真面目そうで、少し気弱そうにも見える方でした。職業は看護師さんだそうです。その時点では、のちにトラブルを起こす、なんてとても想像しませんでした。

画像はイメージです(hetgalleryさん撮影、Flickrより)
DSC_0193

そのうち何とかなると思ったが...

最初は、こちらも始まったばかりの社会人生活にバタバタしていて、周りのことはほとんど気にかけていませんでした。しかし夏が近づき、ようやく自分も落ち着いてきたところで、お隣の出す「音」が気になるように。
というのもお隣には、しょっちゅう何人かが遊びに来ているのか、深夜になるまでいつも大声で話す声が聞こえてくるのです。しかも暑くなってきて窓を全開にしているものですから、結構なボリュームでかけている音楽ともども、声がどうしても耳に入ります。 あとは煙草。ベランダは避難用の壁を隔てて一続きなんですが、そこでいつも煙草を吸っている人がいるらしく、朝になると風で流れてきた吸い殻がうちの方のスペースに。自分は吸わないので、これは結構むかっと来ます。

最初にあいさつしたまともそうな印象が強いだけに、「まあそのうち収まるだろう」と思っていました。しかし実際には逆に、深夜の大騒ぎの頻度は増す一方。連日、そろそろ寝るか......という時間帯にゲラゲラ笑う声が聞こえるものですから、明らかに睡眠時間が減ってしまいました。

先輩たちにたまり場にされていた

さすがに耐えかねて管理会社に相談してみると、同じような苦情は他の部屋の人からも来ているとのことで、さっそく注意を入れてくれました。
すると2、3日は静かになったのですが、しばらくするとまた逆戻り。結局半年ほどの間、こうしたやり取りが何度か続きましたが、緩やかに「マシ」にはなっていったように思います。

そんなある日、突然お隣さんがあいさつに来られました。転勤のため、このマンションを出ていくというのです。「ようやく解放される......」とほっとした反面、「これまでご迷惑おかけして、本当に申し訳ありませんでした」とお詫びの品を差し出してくるお隣さんの姿に、「こんな真面目そうな人が、なぜ?」と余計に不思議になりました。

後日、管理会社の人や他の隣人に聞いたところ、実は騒ぎのメインだったのは、当人ではなくてその職場の先輩や同僚たち。職場に近いこともあって、電車がないときなど毎日のように押しかけられ、いわば「たまり場」にされていたのだそうです。先輩たちの頼みは断れず、かといって近所の人たちには申し訳なく......と、長らく板挟みになっていたとか。それでも回数は減っていたのですから、当人としてはかなり勇気を出して断っていたのでしょう。転勤とその辺が関係あるのかはわかりませんが......。

お隣さんに同情したものなのか、とりあえず安眠を取り戻せたことを喜ぶべきなのか。今でも思い返すと、ちょっと複雑なものがあります。

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