「何にでもよく合うオタフクお好みソースは、和菓子にも合うのか?」 異色コラボ実現した菓子店の苦闘
2015.01.21 11:00
お好みソースの新たな可能性を提示した和菓子
お好み焼もちの大きさは、直径が約5.5センチ、厚さが最大1.3センチ程度。一口で食べられる大きさだが、袋を開けたとたんにソースの香りが周囲に広がる。本当にお好み焼きみたいだ!
本商品の核となっているソース。寒天で固形化してもその風味は損なわれない。それを包む白あんは、控えめながら菓子としての甘みをきちんと主張している。生地の上部にはおなじみのアオサがかかっていて、見た目も味もお好み焼きらしさを演出している。この3層が絶妙なバランスをとっている。
本商品は広島テレビの夕方ワイド番組『テレビ派!』でも取り上げられ、スタジオ出演者は匂いを嗅いで「お好み焼きだ!」と叫び、試食して「お好み焼きだ!」とつぶやいたという。
竹内社長は、オタフクお好みソースの新しい価値を提示したと胸を張る。
「これまで、お好みソースを使ったせんべい、スナックやカップ麺などはありました。いずれもお好みソースを味の決め手となる『調味料』として使ったものです。
でも、わたしたちはお好みソースを『調味料』として使いたくなかった。お好みソースの新しい使い方、新しい価値を提示できなければ、弊社がオタフクソースとコラボレーションさせていただく意味はないと思いました。
本品は『調味料』ではなく、『お菓子の素材』というオタフクお好みソースの新たな価値を創造した、はじめての商品であると自負しています」
お好み焼もちは、山陽自動車道・小谷サービスエリア(上り線)、広島駅ビルアッセ店、新幹線名店街店、同社オンラインショップにて販売中だ。価格は5個入が648円、8個入が1080円(いずれも税込)。
「広島といえば『お好み焼き』で『オタフクのお好みソース』と言われるように、広島といえば平安堂梅坪の『お好み焼もち』と言われるよう、全国に向けてアピールしてまいりたいと存じます」(竹内社長)