広島名物「汁なし担担麺」は辛っ!そして旨っ! 今なら松屋銀座で食べられるぞ
辛さの最後に旨みあり
現地に到着したのは15時前。フェア会場の中心にブースがあるのですぐに分かった。
持ち帰り販売だけでなくイートインにも対応。椅子は8~10ほどしかないが、待つことなく着席できた。
東京人向けに価格表と食べ方がパネルで示されている。「三十回以上混ぜる」という文字が目を惹く。
注文時に辛さを調整してもらうこともできるが、筆者は「標準」にしてもらうことに。5分くらいで出てきた。
スープがなく、かつ辛いこともあるが、ペロリと平らげられそうなボリューム。細麺の上に挽肉とネギが乗っている。
「三十回以上かき混ぜてくださいね」と店員からも説明を受けたので、早速やってみた。底にたまったタレが麺に絡み、徐々に色づいていく。
次に山椒をかける。「キング軒の担担麺は開店以来、山椒に始まり、山椒に終わるというほど、他とは一線を画す、山椒のこだわりに一貫した専門店です」と店の公式サイトが自慢するだけあって、振りかけているそばから香ばしい匂いが漂う。
説明パネルには「提供時に花椒(ホァジョー)はかかっております。卓上のものは後かけように配合したものです」と書いてある。せっかくなので足してみることにした。うん、見た目にもいい感じだ!
いよいよ試食。最初の数口はそれほどでもなかったが、徐々に口の中がしびれてくる。味覚が麻痺する寸前だ。
辛ければ辛いほど、食するスピードは速くなる。あっという間に食べてしまった。2杯目を頼む誘惑に駆られるがぐっと我慢した。
麺を平らげた後、底にスープと挽肉が少しだけたまっている。「これが最後の一口か...」と思いつつ、箸ですくって食べると......これが辛甘くて、余韻がしばらく口に残る。
普段そんなに辛い料理を食べない筆者だが、「もっと辛くてもいけるぞ!」と感じた。それでも食後の水が今までに感じたことのないほど、甘く感じた。